秋や冬は日差しも和らぎ、眩しさを感じることは少なかったが、春が来て桜が咲くころになると、気候も安定してきて晴れの日が多くなって来る。
吾輩も、年齢のせいか分からないが、目がショボショボして、目を細めることが多くなると、顔面の筋肉痛?を感じる様になってきた。
なので、数年前から外出するときや、楽しみのゴルフをするときには、サングラスを着用する様にしている。
それまで吾輩は、目の事はあまり気にしていなかったが、加齢のせいもあると思うが、年々日差しが強くなっている気がするので、どの様な対策が良いのか見ていこう。
紫外線とは何か?
動物には動物なりに見えている色があり、人間が見ることの出来る光は、人間のあいだでは「可視光線と呼ばれている波長の光の事」である。
皆さんもなんとなく聞いたことはあると思うが、太陽からの光線には、我々の目に見えるこの「可視光線」のほかに、「赤外線」「紫外線」「X線」「ガンマ線」なども含まれている。
さらに、「紫外線」はその波長の長さによって、長い方から「A波(UV-A)」「B波(UV-B)」「C波(UV-C)」に分けられるのは、ご存じだろうか?
特にB領域紫外線「B波(UV-B)」は、人体に有害と言われてをり、「エネルギーが強く」「肌表面の細胞を傷つけたり」「炎症を起こす」ので、皮膚ガンやシミの原因になるとの事。
これを聞くとビックリするが、「B波(UV-B)」は、波長が短い分、紫外線「A波(UV-A)」に比べるとオゾン層や上空の雲に阻まれて、地上に到達する量は、全紫外線量の約10%と少量だそう。
紫外線は「可視光線」ではないので、我々の目には見えないが、太陽光線(日射)の一部であり、基本的な性質は「可視光線」と同じとの事。
「季節」や「時刻」「天候」などによって、紫外線の絶対量や日射量に占める割合が変化し、可視光線と同じように、日常生活の中では、「日傘を使ったり」「帽子を被ったり」「サングラスを使ったり」するなど、極力直射日光に当たらないようにするだけでも、ある程度防ぐことが出来る。
そんな紫外線について、種類や性質を簡単にまとめると以下の通り。
太陽からの日射は、波長により、赤外線、可視光線および紫外線に分けられます。可視光線よりも波長の短いものが紫外線です。紫外線(UV)の中でも、波長の長いほうからA・B・C と大別されています。フロン等によりオゾン層が破壊されると、地上において生物に有害な紫外線(UV-B)が増加し、生物への悪影響が増大することが懸念されます。
UV-A (315-400 nm)
引用元:国土交通省 気象庁【紫外線とは】
大気による吸収をあまり受けずに地表に到達します。生物に与える影響はUV-Bと比較すると小さいものです。太陽からの日射にしめる割合は数%程度です。
UV-B (280-315 nm)
成層圏オゾンにより大部分が吸収され、残りが地表に到達します。生物に大きな影響を与えます。太陽からの日射にしめる割合は0.1%程度です。
UV-C (100-280 nm)
成層圏及びそれよりも上空のオゾンと酸素分子によって全て吸収され、地表には到達しません。
紫外線が強くなる「季節」と「時間帯」
紫外線は、1年中地上に降り注いでいるが、紫外線が特に強くなる季節があり、一般的には、紫外線が強い季節は、春から夏にかけてで、時期としては、「4月〜9月頃」と言われている。
特に6月〜8月は、紫外線量がとても多く、日焼けしやすい季節だ。
また、1日のうちで、紫外線が一番強い時間帯は、皆さんも大体見当がついていると思うが、太陽が頭上にくる「お昼(正午)の時間帯」で、「朝9時頃」から急激に増加し、「昼の12時頃にピーク」を迎え、午後15時頃までは日差しが強い状態が続くことが多い。
気象庁のデータによれば、紫外線は、「3月頃」から急激に強くなりはじめ、「5~7月」にかけてピークを迎え、1日の中では、10時頃から14時頃までが最も強いとされてをり、我々の感覚とも一致するところだ。
気象庁が発表している紫外線情報(紫外線の予測分布図)を確認してから外出するのも良いだろう。
紫外線の目への影響
4月から9月頃にかけては、ゴールデンウィークやお盆などの長期休暇で、屋外でのレジャーを楽しむ機会が増えるので、日光に長時間当たり、日焼けしやすくなる。
しかし、どうだろう。皆さんも、「肌の日焼け」は気にしていても、「目の日焼け」については、あまり気にしていないのではないか?
吾輩はこの季節、ゴルフをプレーすることが多くなるので、日焼け止めクリームを顔や首筋に塗り対策をしているが、サングラスはしていなかったので、やはり目がショボショボしていた。
ゴルフ場の日差しは強烈で、涙目になる事もしばしばだ。これは「紫外線角膜炎」で、「雪目(ゆきめ)」とも呼ばれている。
これは、紫外線によって起きる急性の表層角膜炎で、海水浴場や標高の高い山、スキー場など紫外線の強い場所で、直接かつ長時間、紫外線を浴びることで角膜が炎症を起こし発症するとの事。
この様に紫外線は、様々な目の病気とかかわりがあり、目にも紫外線予防が大切なのだそう。
以下の、見落とされがちな「目の日焼け」について、注意すべき点や正しい対処法を参考にしてほしい。
「目の日焼け」と聞いてもピンとこない方も多いかもしれません。なぜ目も日焼けをするのか、まずはそのメカニズムを解説します。
眼球の最も外側の部分の透明な膜、いわゆる「黒目」に当たる部分を「角膜」といいます。波長が280ナノメートル以下の光は全てこの角膜で吸収され、これより波長が長い紫外線も、その大半は角膜と水晶体で吸収されます。吸収されなかった残り1~2%の紫外線は、水晶体を通過して網膜まで到達します。眼球の表面にある角膜は、肌と同じで強い紫外線の影響を受けやすく、炎症が起こりやすいため、様々な目の病気と関連するのです。
こうした紫外線による角膜の炎症のことを「目の日焼け」といいます。よく知られているのが「紫外線角膜炎」で、「雪目(ゆきめ)」とも呼ばれています。紫外線によって起きる急性の表層角膜炎で、海水浴場や標高の高い山、スキー場など紫外線の強い場所で、直接かつ長時間、紫外線を浴びることで角膜が炎症を起こし、発症します。
引用元:大正製薬 製品情報サイト【目の日焼けが原因の目の病気は? 目の日焼けの対処法・予防法】
上記で分かる様に、紫外線にさらさられる事による目の影響については、「急性の紫外線角膜炎」と「慢性の翼状片」「白内障」が有ると言う。
紫外線対策 「サングラス」または「UVカットのメガネ」
ここまで紫外線が目に与える影響について見てきたが、いくら紫外線を浴びたくないと思っても、通勤・通学、買い物やスポーツなど、日中まったく外に出ないで過ごすことは難しい。
目に対する紫外線対策として有効なものは、「サングラス」や「UVカットのメガネをかける(眼球への影響を防ぐ)」だろう。
「サングラス」や「UVカットのメガネ」は、通常のメガネと同じように、ファッションアイテムでもあるのだが、機能性も兼ね備えていなければ、その役割を果たしているとは言えない。
そこで、どんなメガネが良いのか、メガネ選びのポイントを確認してみたい。
① UVカット率、UV透過率
皆さんもご存じかと思うが、「UVカット率」とは、レンズを通る紫外線のカット率で「どれだけUVをカットするか」を示してる。反対に「UV透過率」は、「どれだけUVを通すか」を表したものだ。
店舗やメーカーによって「UVカット率99%」や「UV透過率1%未満」など、表記の仕方が違うことがあるので、「カット率」は数値が大きい方が高性能であり、「透過率」は数値が小さい方が高性能であることを覚えておこう。
ちなみに、「紫外線防御率」というのがあり、一般的には数値が高いほど紫外線をカットできることを示してをり、UV380は紫外線の約90%、UV400は約99%をカットできると言われている。
② 使用する状況に合わせて選ぶ
「サングラス」は、普段使いやドライブ、アウトドアースポーツ、レジャーなど、使う状況によってレンズカラーのバリエーションは豊富だ。
フレームの形状やレンズカラーによって、人の見た目や雰囲気まで違ってくるので、使う状況に合わせて選びたい。
③ メガネのレンズの色で選ぶ
皆さんは「サングラス」と言ったら、色付きレンズで太陽光の眩しさを軽減していると思ってはいないだろうか?
「サングラス」は、必ずしも紫外線から目を守る機能が、備わっているわけではないのだ。
色の濃さとUVカット効果は、関係ないとの事。
逆に色の濃いレンズの場合は、瞳孔が開きやすくなり、眼球に紫外線を多く入り込むことになるので、気を付けたい。
また、「ブルーライトカット」のメガネは、電子機器画面などから発生するブルーライトを抑えてくれる。
「ブルーライトカット」のメガネは、UVカットメガネと似ているが、「UVカット機能付き」と表示されていなければ、紫外線対策には活用できないので注意したい。
④ かけ心地で選ぶ
アウトドアのレジャーやスポーツのシーンでは、動きの激しい場合がよくあるので、顔にフィットするものを選びたい。
メガネが重くてすぐずれる、メガネ跡が残るなどは良くある不満だが、軽くて鼻パッドの柔らかいものは、長時間かけていても、痛くならずに跡がつきにくいので良い。
まとめ
吾輩は「サングラス」と言うと、どうしても色付きレンズのイメージがあり、好みではないので、色付きではなく、通勤や仕事中などの普段使いができて、UVカット率が高く、ブルーライトもカットしてくれる様な「UVカットのメガネ」が良い。
レンズの色は、アウトドアのスポーツや散歩、屋内でスマホやパソコンの画面を長時間見ていることが多いので、屋内外の両方で使える透明なクリアレンズが良い。
また、長時間かけることになるので、軽くてフィット感があるのが良い。
サングラスを使わない理由
ネットで見れば、いろいろなブランドのサングラスが表示される。
ファッションアイテムとしてカジュアルなものから、スポーツ・レジャー用など、シチュエーションに合わせて使うのであれば、いくつものメガネが必要になる。
吾輩もこれまで何本ものサングラスを持っているし、レンズの色も「ブラック」「ブラウン」「ブルー」「ミラー」「調光」など様々だ。
なぜ使わないのだろうと色々と考えてみて、たどり着いた結論は、以下の通り。
1.日常ではサングラスをする機会が少ない。(仕事では使わない、眩しさを感じない)
2.スポーツの種類によって使うタイプが違う。(ゴルフ、スキーなど)
3.プライベートでのドライブ用として車に積んだまま。(ドライブ専用になっている)
4.日本人には似合わないと思っている。(見た目を気にしている)
5.なんか気取ってる様に見える。(恥ずかしい)
ちなみに、目の色(虹彩)が青い人は、黒や茶色系の目の色(虹彩)の人よりも、虹彩の色が薄く光を通しやすいので、眩しく感じるためサングラスをかけている。
伊達にかけている訳ではないようだ。
自分の選択基準
紫外線が目に与える影響について、どれだけ危険な事かを知ることによって、考えを新たにすることが出来た。
これまでも、紫外線で目にダメージ(「急性の紫外線角膜炎」「慢性の翼状片」「白内障」になる恐れがあるような)を与え続けてきたので、これからは少しでもダメージを減らしていこうと思う。
結論として、吾輩の場合のサングラスの選択基準は以下の通りとした。
①レンズの機能:UVカット率(99%以上)ブルーライトカット機能(有り)裏面の紫外線反射防止加工(有り)
②使用する状況:アウトドアスポーツ、インドアでのパソコン使用時など
②レンズの色 :屋内でのパソコン使用もあるので、「クリア」を選択
③かけ心地 :重さ(約30g程度) 鼻クッションパット有り
このメガネを普段使い(アウトドアスポーツ、散歩、屋内のパソコン使用時用など)として、目の健康維持に繋がれば良い。
吾輩は、この様な条件にあった、普段使いできる至極の1本を選びたい。
これから夏に向け、増々日差しが強くなってくるので、目を日差しから守る「日傘」もおすすめです。
目も日焼けするので、「サングラス」に加えて「日傘」も使用すると効果的です。
「日傘」に関する記事も合わせて、参考にしてみてください。