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【2025年 豊洲マグロの初競り】出た!2億円越え!!超巨大「一番マグロ」とは?

豊洲市場 ニュース

新年の訪れとともに、毎年注目を集める豊洲市場の「マグロ初競り」が、今年も2025年1月5日(日曜日)に開催された。

初競りは、単なる取引ではなく、日本の新春を彩る風物詩であり、その一尾一尾に、漁師や仲卸業者の熱い思いが込められている。

今年も例年通り、競りの開始と同時に市場内は、熱気と緊張感に包まれた。

そして今年、記録が残る1999年以降で2番目となる、2億円を超える、「超巨大マグロ」が、登場した。

落札者は、「株式会社ONODERA GROUP」で、仲卸の「やま幸(ゆき)」と共同で落札した。

そして、この「マグロ」は、この日の取引で最高値となる、一尾「2億0,700万円(276キロ/キロ値/75万円)」「一番マグロ」となった。

ここでは、豊洲マグロ初競りにおける、「億越え」「超巨大マグロ」に焦点を当て、その裏側について見てみたい。

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新年恒例の「マグロの初競り」とは何?

初競りは、毎年、1月5日に東京の豊洲市場(以前は築地市場)で行われている。

ちなみに、1月5日は、全国各地の魚河岸(うおがし)で、競りが開始されるため、日本魚河岸組合では、1970(昭和45)年に、初競りが行われる記念日として、制定した。

そして、豊洲市場は、原則「毎週水・日祝」が休日となっているが、1月5日は、曜日にかかわらず、営業日となるそう。

出品される「マグロ」は、12月下旬から1月3日までに獲れたもので、全国の「マグロ」が出品されるという。

「マグロ」の初競りの特徴は、「縁起物」として、通常よりも高い値段で、競り落とされる点だ。

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「一番マグロ」とは?

豊洲市場における「一番マグロ」とは、毎年1月5日に行われる、新年最初のマグロの競り(初競り)で、最も高値で落札された「マグロ」のことを指している。

少しわかりにくいかもしれないが、競りの際に、「このマグロは、今年の一番マグロです!」と宣告されたものを競って、高い値がつくわけではなく、落札の結果として、この日の取引で最高値のマグロが、「一番マグロ」になるということである。

ここで勘違いしがちな点は、「一番マグロ」というのは、「総額」ではなく、『キロ単価が一番高いもの』のことを指している。

しかし、ニュースでの話題は、主に「総額」のほうだろう。

これは、キロ単価×重量(総キロ数)で算出されるのだが、必ずしもこの金額(総額)が高いものが「一番マグロ」になるとは限らない。

「マグロ」の値段は、「マグロ」の個体差もあれば、漁師の腕、漁の仕方によっても、その品質が変わってくる。

体に傷がなく、水揚げ後の処理もスムーズで、「身の色変わりが少ない」などを、目利きの人達が品定めを行い、競りに参加するので、おのずと、品質の良い「マグロ」が、高額な取引となるのだ。

決して、「重量」だけで品定めしている訳では無いということ。

しかし、一般的には、冬の冷たい海で、エサをたくさん食べて栄養を蓄えた、丸々と太った『超巨大マグロ』のほうが、脂の乗ったトロが多く「一番マグロ」になるようだ。

今年2025年は、一尾「2億0,700万円(276キロ/キロ値/75万円)」のその日の最高値を付け、記録が残る1999年以降で2番目となる、「一番マグロ」となった。

この様に、「一番マグロ」は、単なる魚の取引を超え、日本文化に根付いた、新年の風物詩としても広く知られ、新聞やテレビ、その他のメディアでも報道されているので、皆さんも、よくご存じだろう。

また、「マグロ」に関する記事もあるので、参考にしてください。

「初競り」が注目される理由

「初競り」で、「マグロ」が高額で取引される理由は、次のようなものがある。

  1. 新年の縁起物としての象徴
    「初競り」は、新年最初の取引であり、商売繁盛や景気回復を願う「縁起物」としての意味が込められている。
    特に「一番マグロ」は、その年の市場や経済全体の活気を象徴し、多くの人々にとって、新年の景気のバロメーターとされている。
  2. 驚きの高額落札
    「初競り」では、例年、高額で「マグロ」が落札されることが話題になる。
    特に数千万円、時には1億円を超える金額で取引されることもあり、そのニュースは、国内外のメディアを通じて大きく報道される。
    これにより、落札者の企業や、店舗の宣伝効果は絶大である。
  3. 最高品質のマグロ
    「初競り」には、その年に市場に出回る中でも最高品質の「マグロ」が集まる。
    色合い、脂の乗り、身質など、どれをとっても一級品であり、特に青森県大間産の本マグロは、毎年高い注目を集めている。
  4. 市場関係者のプライドと意気込み
    「初競り」は、市場関係者にとっても特別な行事であり、漁師、仲卸業者、飲食店経営者それぞれのプライドと意気込みがぶつかり合う場でもある。
    その真剣勝負の瞬間が、多くの人々を魅了する。
  5. 文化的なイベント
    「初競り」は、単なる経済活動を超え、日本の伝統文化の一部として、広く認知されている。
    市場内の活気、競り人たちの掛け声、そして競り落とされる瞬間の緊張感は、他にはない独特な光景である。
  6. メディアとSNSの影響力
    「初競り」は、テレビや新聞、SNSで大きく取り上げられ、その様子は瞬く間に拡散される。
    特に「一番マグロ」を落札した企業や個人は、その話題性から、全国的な知名度を得ることができる。

1月5日の「初競り」は、経済的価値だけでなく、文化的・社会的意義も大きいイベントといえる。

「初競り」は、新年を無事に迎えられた喜びと、よい1年となるようにという思いが相まって、新年最初の市場は、熱気とともに、市場全体が、ご祝儀相場に包まれる1日となる。

この様に、「初競り」は、多くの人々の関心を引きつけているのである。

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過去の高額落札例

今年2025年は、一尾「2億0,700万円(276キロ/キロ値/75万円)」のその日の最高値を付け、記録が残る1999年以降で2番目となる、「一番マグロ」となった。

最近の例では、昨年2024年の初競りでは、青森県大間産の「クロマグロ」が、1尾1億1424万円(238キロ/キロ値48万円)の最高値で競り落とされ、「一番マグロ」だった。

これは、記録の残る1999年以降で5番目に高く、1億円を超えるのは4年ぶりとのことで、以下は歴代の競り落とし金額ランキングである。

金額順位金額年度重さキロ単価単価順位
1位3億3,360万円2019年 豊洲279kg120万円1位
2位2億0,700万円2025年 豊洲276kg75万円2位
3位1億9,320万円2020年 豊洲276kg70万円3位タイ
4位1億5,540万円2013年 築地222kg70万円 〃
5位1億1,424万円2024年 豊洲238kg48万円5位
6位7,420万円2017年 築地212kg35万円6位
7位3,645万円2018年 築地405kg9万円10位
8位3,604万円2023年 豊洲212kg17万円7位
9位2,084万円2021年 豊洲208kg10万円8位タイ
10位2、020万円2001年 築地202kg10万円
11位1,688万円2022年 豊洲211kg8万円11位

また、2020年1月5日、東京・豊洲市場の初競りでは、青森県大間産の「クロマグロ」に、一尾1億9320万円(276キロ/キロ値70万円)の値が付いている。

さらに、その前年の2019年の東京・豊洲市場の初競りでは、同じく青森県大間産の「クロマグロ」に、一尾3億3360万円(278キロ/キロ値120万円)の値がついていた。

この様に、新型コロナ前の、景気が回復基調にあった頃には、2年続けて飛び抜けて高い、落札価格となった。

しかし、豊洲では日常的に「マグロ」が競りに掛けられているが、通常はどんなに高くても、天然の上物で、せいぜいキロ当たり(キロ値)で7000円~3万円、1本およそ300~500万円程度だという。

では、何故この様な、驚くような高値がつくのだろうか?

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高値がつく理由

1億円越えのマグロが意味するものは、単なる「高級魚」という価値だけではない。

そこには、漁業者の誇り落札者の意気込み、そして市場全体の勢いが反映されている。

特に、高額落札は、メディアやSNSを通じて瞬く間に拡散され、新年最初のビッグニュースとして広く世間に届けられる。

今年の「一番マグロ」はどのような背景を持ち、誰の手に渡ったのか。

そして、その一匹にはどのような物語が隠されているのか、見てみよう。

  1. 縁起物としての意味合い
    「初競り」は、新年最初の取引であり、「一年の商売繁盛を願う縁起物」としての側面が強い。
    特に「一番マグロ」を競り落とすことは、単なる「マグロ」の取引以上に、新年の幸運や成功を象徴する行為とされている。
    そのため、高値をつけること自体が、一種の伝統行事ともなっている。
  2. 抜群の宣伝効果
    「初競りでの高額落札」は、毎年大々的に報道される。
    テレビ、新聞、SNSなどを通じて全国に広がるため、落札者(飲食店や企業)には、莫大な広告効果がもたらされる
    特に有名寿司チェーンや高級料理店は、自店のブランド価値を向上させるために、競り落とすケースが多い。
  3. 品質の高さ
    初競りに出品される「マグロ」は、その年の市場に並ぶ中でも最高品質とされる個体が多い
    特に「大間産の本マグロ」は、その希少性と抜群の脂の乗り、色合い、鮮度から高値がつきやすい。
  4. 競り合いによる心理的効果
    初競りは、「競り人」の掛け声や活気に満ちた雰囲気の中で行われる。
    その場の熱気や競争心理により、参加者は「絶対にこのマグロを落札したい」という気持ちが高まり、自然と価格がつり上がる傾向にある。
  5. 落札者の意地とプライド
    マグロの「一番競り」を勝ち取ることは、単なる取引ではなく業界内での名誉ともいえる。
    特に有名企業や寿司店にとっては、毎年「初競りで最高額を落札すること」が一種のステータスとなっており、他社との競り合いにより高額落札が発生する。
  6. 年始の象徴としての伝統
    初競りは、単なる魚市場の取引ではなく、日本文化の一部として根付いている。
    特に「マグロ」は、その象徴的存在であり、高値がつくこと自体が初競りの伝統や文化を守る意味も含んでいる。

マグロの「競り」とは?

「マグロ」の競りとは、水揚げされた「マグロ」を、仲卸業者や小売業者が、価格を競い合いながら、最も高い値を出した人が買えるシステムであり、「マグロ」を買い付ける取引の場のことである。

主に、築地市場から移転した豊洲市場をはじめとする、全国の卸売市場で行われ、特に初競りは、新年の風物詩として広く知られている。

天然物の「マグロ」は、個体差が大きいため、1本ずつ競りに掛けられる。

高級マグロの代表格は「クロマグロ(本マグロ)」であり、特に「青森県大間産」はブランド価値が高い。

次いで、個体にもよるが、「ミナミマグロ(インドマグロ)」、メバチマグロ、キハダマグロの順で、高値で取引される。

これらは、天然物ゆえ個体差が大きく、尾の断面の色や脂の乗り具合、鮮度が厳しくチェックされる。

仲卸業者は、早朝から事前の下見で狙いを定め、競りに臨み、競り人の掛け声や合図に応じて価格を提示する。

特に、初競りでは、品質だけでなく縁起物としての価値も重視され、高額落札が市場の活気や企業の宣伝効果にもつながる。

この様に「競り」は、目利き力と戦略が問われる、緊張感あふれる取引の場である。

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「競り」の基本的な仕組み

① マグロの並べ方・評価

「競り」にかけられる「マグロ」は、サイズ、脂の乗り具合、身質、色合い、鮮度などが入念にチェックされる。
尻尾部分を切り落とし、断面の色や脂の状態を確認することが一般的である。

② 仲卸業者の下見

「競り」が始まる前に、仲卸業者たちは「マグロ」を下見し、どの個体を狙うか目星をつける。

③ 競りの開始

競り人(せりにん)と呼ばれる市場の担当者が進行役を務め、活気ある掛け声と手振りで競りを進行する。
仲卸業者は、指や声で自分の希望価格を示し、最高額を提示した業者が、その「マグロ」を落札する。

④ 落札

最も高い価格を提示した業者に、「マグロ」が引き渡される。

マグロの質を決める要素とポイント

「マグロ」の質は、漁法・漁師の技術・処理速度だけでなく、漁獲海域、餌、活〆や血抜きの技術、冷却保存技術、個体の成長具合、輸送管理、天候や海の状態など、複数の要素が複雑に絡み合って決まる。

特に、高級マグロに求められる重要な要素とポイントは、以下の通り。

  1. 漁法
    一本釣り:
    1匹ずつ釣り上げるため、身の傷みが少なく、高品質を維持しやすい。
    延縄(はえなわ):
    多数の針を仕掛ける漁法。比較的鮮度が保たれやすいが、取り扱い次第で品質に差が出る。
    巻き網:
    大量に漁獲できるが、マグロ同士がぶつかることで身に傷がつくリスクがある。
    ポイント:
    一本釣りや延縄で丁寧に扱われたマグロは高品質とされる。
  2. 漁師の技術
    目利き:
    漁獲するマグロの個体選別。良質なマグロを見極める力が問われる。
    迅速な処理:
    船上での迅速かつ適切な処理が品質を左右する。
    ポイント:経験豊富な漁師ほど、マグロの質を最大限に引き出すことが出来る。
  3. 処理速度
    活〆:
    漁獲後すぐに神経を締めることで、身の鮮度を保つことが出来る。
    血抜き:
    血液が身に回らないよう、速やかに血抜きを行う。
    冷却:
    すぐに氷水や冷凍設備で温度管理を行う。
    ポイント:
    漁獲から処理までの時間が短いほど、身の劣化を防ぐことが出来る。
  4. 漁獲海域
    水温:
    寒冷海域で漁獲されたマグロは、身が引き締まり、脂の乗りが良い。
    潮流:
    豊かな餌場で育ったマグロは旨味成分が豊富。
    ポイント:
    特に青森県大間沖や長崎県対馬沖など、有名産地のマグロは高品質とされる。
  5. 餌(エサ)
    自然の餌:
    カタクチイワシやサバを豊富に食べたマグロは、旨味成分や脂の質が高い。
    餌の豊富さ:
    餌が豊富な海域では、身に栄養がしっかりと蓄えられる。
    ポイント:
    豊かな餌を摂取した天然マグロは、身質や脂の乗りが優れる。
  6. 活〆・血抜き技術
    活〆(いけじめ):
    神経を即座に締めることで、身の劣化を防ぐ。
    血抜き:
    適切に血液を抜くことで、身の変色や劣化を防ぐ。
    ポイント:
    技術の差が品質に直結し、熟練の技が求められる。
  7. 冷却・保存技術
    船上冷却:
    漁獲直後に氷水や冷凍庫で温度を急速に下げる。
    超低温冷凍:
    -60℃以下で冷凍することで、品質劣化を防ぐ。
    輸送中の温度管理:
    一定の温度を保つことが重要。
    ポイント:
    冷却・冷凍技術が未熟だと、品質が著しく低下する。
  8. 個体の成長具合・サイズ
    適度な成熟:
    成熟しきったマグロは脂がしっかりと乗る。
    重量:
    100kg以上の大型マグロほど価値が高くなることが多い。
    ポイント:
    成熟度合いや個体差が品質に大きく影響する。
  9. 輸送管理
    温度管理:
    輸送中の温度変化は品質に大きなダメージを与える。
    取り扱い:
    輸送中に身が傷つかないよう、慎重に取り扱う必要がある。
    ポイント:
    適切な輸送管理が行われないと、どれだけ良いマグロでも品質が低下する。
  10. 天候や海の状態
    天候:
    荒天時の漁獲は、マグロが暴れたり傷がつくリスクが高い。
    海の状態:
    穏やかな海で漁獲されたマグロはストレスが少なく、身質が良い。
    ポイント:
    天候や海の状況が悪いと、処理や保存に影響が出ることがある。

この様に、最高級ブランドであり続けるためには、これらすべての工程で、妥協のない管理が求められる。

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競り落された金額の配分

豊洲市場の初競りで、高額で競り落とされた「マグロ」の金額は、一体どのように配分されるのだろうか?

「一番マグロ」を釣った漁師は、一体いくらもらえるのか?

豊洲市場の初競りで、高額で競り落とされた「マグロ」の金額は、単純に漁師だけに渡るわけではない。

関係者やプロセスごとに適切に分配されるそう。

その内訳は、おおむね以下の通り。

【金額の配分の目安】

項目主な役割配分の割合備考
漁師漁獲、初期処理約50〜60%※所得税を引いた後の手取り
漁協出荷・管理約5〜10%
市場手数料取引の場・品質管理約5〜7%
仲卸業者解体・販売・流通管理利益確保(残り分)
その他経費輸送、冷凍、加工費用数%

さて、高額で競り落とされたマグロを釣った漁師さんは一体いくらもらえるのでしょうか?史上最高値で落札された3億3,360万円のマグロを例に、漁師さんの手元にいくら残るのかを考えてみます。まず、漁師さんの取り分は落札価格の約9割近くとなります。大間漁連経由での出荷の場合、以下の手数料が控除されることとなります。

◎大間漁連4%…約1,334万円

◎青森県漁連1.5%…約500万円

◎豊洲市場(卸売業者)…5.5%…約1,835万円

               合計約3,670万円

ここで残った約2億9,690万円が漁師さんの取り分となりますが、高額な所得になりますので、それ相応の所得税が課税されることになります。私にはまったく縁がありませんが、高額所得における所得税率は次の通りです。

◎900万円超~1,800万円以下 33%

◎4,000万円以下 40% 

◎4,000万円超   45%

今回はぶっちぎりで4,000万円超となりますので、所得税だけでなんと1億3,360万円が持っていかれる計算となります。その結果、漁師さんの手元に残るのは約1億6,329万円となり、3億3,360万円のだいたい半分くらいとなります。

引用元:第6話  2024年の一番マグロはいくら?!マグロにまつわるエトセトラ

「一番マグロ」を競り落とした会社

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「ONODERA GROUP」(おのでら ぐるーぷ)

ここ数年は、「株式会社ONODERA GROUP」が連続して「一番マグロ」を落札しており、存在感を増している感がある。

「ONODERA GROUP」は、寿司店「銀座おのでら」を運営する会社で、マグロ専門の仲卸業者やま幸(ゆき)の協力のもと、2021年から4年連続で「一番マグロ」を落札している。

「一番マグロ」の落札は、4年連続5回目(2018年・2021年~2024年)となっている。

「銀座おのでら」は、ミシュランガイドの「1つ星」を獲得するなど、世界的な評価も高く、「廻転鮨 銀座おのでら」を2024年4月28日にハワイにオープンするなど、今勢いに乗っている会社だ。

喜代村(きよむら)

株式会社 喜代村)」は、東京都中央区築地に本社を置く寿司チェーン店である。

喜代村が運営するすしチェーン「すしざんまい」は、2019年「マグロの初競り」で、過去最高額の3億3360万円で落札したことで有名。

そこから、一気に名が広まり、今では「すしざんまい」と社長(木村清氏)のキャラクターと社長の両腕を横に広げるポーズは、知らない人はいないだろう。

ちなみに、社長のニックネームは、「マグロ大王」だ。

「すしざんまい」は、飲食店では珍しい「買参権(ばいさんけん):水産物産地市場で生産者が水揚げした魚介類を、卸売人を通じて購入する権利」を持っているため、「競り」に参加できる。

この様に、最高の「マグロ」を高額落札することで、店の広告効果も期待できるのである。

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まとめ

2025年の豊洲市場初競りでは、今年も注目の「一番マグロ」が一尾「2億0,700万円」という高額で競り落とされ、大きな話題となった。

1億円を超える超高額落札は、単なる取引を超え、新年の豊漁や商売繁盛を願う象徴的な儀式でもある。

特に「超巨大マグロ」と呼ばれる個体は、重量、鮮度、色艶、脂の乗り具合など、あらゆる面で最高峰とされる。

落札した企業は「ONODERA GROUP」と「やま幸」のような業界のリーダーが多く、その背景にはブランド価値向上や宣伝効果が大きく関わっている。

また、一本釣りや迅速な処理、冷却技術、輸送管理など、漁師や関係者の高度な技術が一体となり、初競りの舞台に最高の一尾が並ぶ。

初競りは、単なる魚の売買ではなく、日本の食文化や職人技術、ビジネス戦略が交錯する壮大なドラマである。

2025年の「超巨大マグロ」もまた、多くの人々の努力と情熱が詰まった一尾であり、その価値は単なる金額だけのものではなく、それ以上のものなのだ。

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