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【福島県オリジナルぶどう「あづましづく」】シャインマスカットや巨峰にも負けない美味しさ。

あづましづく ニュース

福島県は、全国の中でも「桃」を筆頭に、フルーツの産地として有名だと思うが、「ぶどう」の産地でもあることをご存じだろうか?

「ぶどう」の産地といえば、皆さんが思いつくのは「山梨県」であろう。

吾輩もそう思っている。

「ぶどう」の主な産地を調べてみると、令和5年(2023年)都道府県別の収穫量割合は、第1位:山梨県が25%、第2位:長野県が19%、第3位:岡山県が9%、第4位:山形県が8%、第5位:北海道が5%となっており、この5県で全国の「約7割」を占めているそう。

ちなみに、東北地方では、山形県が第4位、福島県は第12位となっているが、福島県においても大変美味しい「ぶどう」オリジナル品種があるというので、見ていきたい。

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オリジナル品種「あづましずく」開発の背景

福島県では、明治時代に県南地方でぶどう栽培が始まり、大正時代以降には県北地方へと広がり、デラウェアやキャンベルを中心に「ぶどう」の育成を行っていたそうが、徐々に「巨峰(きょほう)」の様な「大粒・種無しのぶどう」の人気が高まってきたことで、デラウェアの様な小粒の「ぶどう」が売れなくなり、栽培が停滞してきたという。

「巨峰(きょほう)」の主要な産地は、長野県、山梨県、福岡県、和歌山県、栃木県、三重県、宮崎県などで、福島県よりも西側の地域が多く、福島県内のぶどうの熟期が西側の地域よりも遅い事や、収穫量も少ないなど、どうしても「出荷したぶどうが市場に出回るのが他県より遅い」ということが課題となっていたそう。

さらには、気候の問題もあり、福島県北部で育てられていた、巨峰を改良してできた品種の、ぶどうの「高尾(たかおは、寒さによる病害で栽培が難航し、福島県のぶどう栽培は停滞してしまったとのこと。

このような複数の課題を背景に、福島県果樹試験場(現:福島県農業総合センター果樹研究所)が育成したのが、「あづましずく」であるとのこと。

「あづましずく」とは

「あづましずく」は、福島県農業総合センター果樹研究所において、1992年(平成4年)に「ブラックオリンピア(母)」と「四倍体ヒムロット(父)」を交配して育成され、2004年(平成16年)に品種登録されている。

「あづましずく」は、ブドウ「ブラックオリンピア(母)」に「四倍体ヒムロッド(父)」を交配により備わった、「大粒」「極早生」「種無し」が特徴。

ちなみに、母親の「ブラックオリンピア」は「巨峰(きょほう)」と「巨鯨(きょげい)」から育成された甘味の強い品種で、父親の「ヒムロット」は果皮が緑色の品種で、粒が少し小さめだが、種なしで糖度の高い品種

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特徴

  • 果粒の大きさ: 大きさは500円硬貨程あり円形で、重さが11~15gと大粒。
  • 果皮の色: 美しい黒紫色の果皮が特徴。
  • 果肉の質: 果肉は「巨峰」よりはやや柔かく、皮離れは容易で、食べやすい。
  • : 甘みが強く糖度は16~17%、ジューシーで香りが良い。またピオーネや巨峰のような風味があり、酸味が少ない。

「あづましづく」は、貯蔵性も比較的良いとされ、皮の裂果(果実が発育中あるいは収穫・輸送中などに割れる現象)もほとんど見られないとのこと。

旬の時期

「あづましづく」は、極早生品種であることから、収穫時期は、主に8月中旬から9月中旬にかけてがピークだが、お盆前(8月13日)には8割程度が収穫されるとのことで、この期間中に最も美味しく食べることが出来る。

福島県での熟期は、例年8月上中旬で盆前に出荷されるが、今年(2024年)は、暑さと雨が多かったことから、生育が早く7月下旬から8月上旬くらいになりそうだとのこと。

福島県内では、「あづましづく」に続いて、巨峰、高尾、ピオーネ、シャインマスカットと品種のリレーが続き、10月中旬頃まで出荷が続く見込みだ。

あづましずく8月中旬~下旬
高尾(たかお)9月上旬~下旬
巨峰(きょほう)9月上旬~10月上旬
ピオーネ9月中旬~10月上旬
シャインマスカット9月中旬~9月下旬
引用元:福島県くだもの消費拡大委員会 旬のくだもの情報

主な産地

あづましずくの作付面積のトップは福島県です。作付面積は約12.5ヘクタールで、80%以上の割合を占めています。2位は約1.4ヘクタールの青森県。あづましずくの作付面積に関しては、この2つの地域だけが公表されています。

引用元:果物情報サイト 果物ナビ あづましづく

福島県内には多くの農家が「あづましづく」を生産しているが、特に以下の地域が有名。

  • 伊達市: 福島県北部に位置し、多くの果樹園があり、品質の高いぶどうが生産されている。
  • 福島市: 福島市内でも多くの農家が「あづましづく」ぶどうを栽培している。
  • 会津若松市: こちらも高品質なぶどうの産地として知られている。

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まとめ

「あづましずく」は、福島県農業総合センター果樹研究所が育成した福島県オリジナル品種で、特徴は「巨峰」に匹敵する黒紫色の大粒で、「巨峰」に比べ肉質がやわらかく皮離れしやすく、果汁たっぷりで、味は、甘みが強いが、適度な酸味もあり、バランスが良い、などがあげられる。

「あづましずく」は、極早生品種で「巨峰」より早く出荷でき、収穫時期は主に夏の始まり、8月中旬から下旬にかけてがピークで、この短い期間中に最も美味しく食べることが出来る。

しかし、福島県内でも収穫量は多くはないので、予約販売の場合がほとんどのため、くだもの屋さんではなかなか買えない限定品種。

お盆前(8月上旬)にはほとんどが品切れ状態になるだろうから、7月中旬から予約した方が良いかもしれない。

購入方法(ほぼ、オンラインショップの一択)

  • オンラインショップ: 多くの農家や農協がオンラインショップを運営しており、全国から注文できる。また、特に旬の時期には限定セットやギフト用のセットも販売されるので、早めの予約がよい。
  • 直売所: 福島県内の直売所や農産物直売所で購入可能で、地元の新鮮な「あづましづく」を手に入れることができるが、期間が短いので入手困難。
    【JAふくしま未来 農産物直売所「ここら」】では、8月1日(未定)から販売開始予定とのこと。
  • 道の駅: 福島県内の道の駅でも「あづましづく」ぶどうを購入することができるが、期間が短いので入手困難。

参考リンク

  • 福島県の農協や地元の農家のオンラインショップなど、詳細な情報や購入方法については公式サイトや地元の観光協会のウェブサイトをご確認ください。

 

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