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【大の里が史上最速で横綱昇進!】唯一無二の大横綱になるために必要な『心・技・体』とは?

大相撲のイメージ ニュース

「大の里」が、2025年5月28日、ついに第75代横綱に昇進した。

しかも、所要場所わずか13場所という、史上最速のスピードでの到達である。

これはもう、角界にとって歴史的な出来事と言っていい。

さらに、「大の里」は、稀勢の里以来、8年ぶりの日本出身横綱。

相撲ファンにとっては、待ちに待った“日本人の新たな希望”であり、その存在感は、今後ますます大きくなっていくだろう。

横綱とは、単に強ければなれるというものではない。

土俵上の圧倒的な実力はもちろん、土俵外でのふるまいや言動も問われる。

まさに、「心・技・体」のすべてがそろって初めて、真の意味での“横綱”と呼ばれる存在になれるのだ。

これから、「大の里」が、“唯一無二の大横綱”へと成長していくために、何が必要なのか。

ここでは、これまでの実績を振り返りつつ、「心・技・体」の観点から、今後に期待されるポイントを考えていきたい。

相撲ファンはもちろん、これから相撲に興味を持ち始めた人にも、「大の里」の魅力が伝わればうれしい。

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第1章 過去の実績から見る「大の里」のポテンシャル

「大の里」が初土俵を踏んだのは、2023年5月の夏場所で、番付は、幕下10枚目格付け出しだった。

初優勝は、2024年夏場所千秋楽の26日、23歳の新小結時代で、12勝3敗の成績だった。

初土俵から僅か7場所目であった。

その後、2024年9月の秋場所で、2度目の優勝を果たし、所要9場所で、大関昇進を果たした。

この記録は、昭和以降では、羽黒山、豊山、雅山の12場所を抜き、最速である。

幕内昇進後の成績も安定しており、2024年5月の夏場所では、初土俵から所要7場所で、幕内初優勝を達成した。

これは、「幕下付け出し力士としては、最速記録である。

「幕下付け出し」とは?

「幕下付け出し(まくしたつけだし)」とは、相撲界における特別な入門制度で、アマチュア相撲で優秀な成績を収めた選手に与えられる制度。

この制度を使うと、通常よりも高い地位(番付)から、プロ入りできるメリットがある。

✅通常の新弟子は「前相撲」から始まる

一般的に新弟子は、まず「前相撲(まえずもう)」という新弟子だけの取り組みから始まり、序ノ口、序二段、三段目…と番付を一つずつ上がっていく。

最終的に幕下・十両・幕内と昇進していくのが通常ルートとなる。

✅幕下付け出しはその下位を飛び越える制度

しかし、アマチュア相撲で以下のような実績を残すと、「幕下付け出し」として初めから「幕下(まくした)」という高い地位からスタートできる。

幕下付け出しの主な対象実績

  • 全日本相撲選手権 優勝(アマチュア横綱)
  • 国体成年男子の部 個人優勝
  • 学生横綱(全日本学生相撲選手権大会 優勝)
  • 全国学生相撲個人体重別選手権大会 優勝 など

→ 成績により、「幕下15枚目格付出」「幕下10枚目格付出」などのランクが与えられる。

「大の里」の場合

大の里泰輝は、日本体育大学で活躍し「学生横綱」となった実績を持っていたため、「幕下10枚目格付出」として、2023年5月場所に初土俵を踏んだ。

「大の里」の取り口は、192cm、191kgの恵まれた体格を活かしつつ、スピードと柔軟性を兼ね備えている点が特徴である。

立ち合いの鋭さと、一瞬の判断力を持ち合わせ、相手の動きに合わせた、体さばきにも優れている。

特に、2024年9月の秋場所では、大関・豊昇龍を破るなど、上位陣との対戦でも高勝率を誇っている。

このように、「大の里」は、「スピード昇進」という話題性だけでなく、実力、安定感、スター性のすべてを兼ね備えている。

歴代の名横綱たちに並ぶどころか、それを超える可能性すら秘めている。

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大の里 泰輝(おおのさと だいき)本名:中村 泰輝(なかむら だいき) 番付昇進年表

場所名年 月番 付備考・成績など
1 夏場所:東京2023年5月幕下10枚目格付出初土俵(6勝1敗)
2 名古屋場所:愛知県2023年7月幕下3枚目4勝3敗
3 秋場所:東京2023年9月十両14枚目新十両(12勝3敗)
4 九州場所:福岡2023年11月十両5枚目12勝3敗
5 初場所:東京2024年1月前頭15枚目新入幕(11勝4敗、敢闘賞)
6 春場所:大阪2024年3月前頭5枚目11勝4敗、敢闘賞・技能賞
7 夏場所:東京2024年5月小結新三役(12勝3敗、初優勝、殊勲賞・技能賞)
8 名古屋場所:愛知県2024年7月関脇9勝6敗、殊勲賞
9 秋場所:東京2024年9月関脇13勝2敗、2度目の優勝、敢闘賞・技能賞
10 九州場所:福岡2024年11月大関新大関(9勝6敗)
11 初場所:東京2025年1月大関10勝5敗
12 春場所:大阪2025年3月大関12勝3敗、3度目の優勝
13 夏場所:東京2025年5月大関14勝1敗、4度目の優勝
2025年7月横綱(第75代)新横綱(昇進)

相撲の番付ピラミッド

相撲の番付ピラミッド

相撲階級のピラミッド図形

ご覧いただければわかるとは思いますが、相撲の階級は横綱を頂点とし、一番下は序の口で構成されています。(ピラミッドでは前相撲を記載しましたが、前相撲は番付外なので、番付の中で一番下は序の口になります)

そして、序二段以下は定員なしとなっており、入門者が増えてもこの下層で人数調整を行っていきます。(三段目は約180人となっていますが、現在はこの人数が定員です)

引用元:しんざぶろうのライフハックブログ 相撲の番付をピラミッドにしてみたよ!階級イメージが一発でわかる

第2章 唯一無二の横綱になるために必要な「心・技・体」とは?

史上最速で横綱に昇進した「大の里」は、まさに「新時代の象徴」として、今後の角界を担う存在である。

だが、頂点に立つということは、同時に、これまでとは比べものにならない、責任と重圧を背負うということでもある。

横綱は、単なる「強い力士」ではない。

勝敗のみにとどまらず、土俵態度や日常の振る舞い、社会への影響力まで含めて、すべての所作が注目される存在である。

「大の里」が、「唯一無二の横綱」へと成長するためには、「心・技・体」のバランスと深化が不可欠である。

以下では、それぞれの観点から、彼に求められるものと、今後の課題、可能性について見てみよう。

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【心】── 精神的成熟と社会的責任

「大の里」は、現在24歳。

年齢的にはまだ若く、横綱としては異例の早さである。

今後引退するまでに、10年以上は土俵に立ち続ける可能性があり、その長い力士人生を支えるのが「心」の力である。

横綱ともなれば、一挙手一投足に注目が集まり、ちょっとした言動が、SNSなどで拡散され、時に誤解や批判、誹謗中傷の対象となることもある。

これから恋愛や結婚といった、人生の節目も訪れるだろうが、それすらも、かつての「若貴フィーバー」の様なニュースになる存在である。

◆ 若貴フィーバーとは

「若貴フィーバー」とは、1990年代の日本において、兄・若乃花(わかのはな)と弟・貴乃花(たかのはな)という兄弟力士が大相撲界で大活躍し、社会現象ともいえる熱狂的な人気を巻き起こした現象のことである。

✅誕生の背景

若乃花(本名:花田勝、初代若乃花の養子)と貴乃花(本名:花田光司)は、昭和の大横綱・二代目貴ノ花の実子。

1988年、兄弟揃って藤島部屋(のちの二子山部屋)に入門し、兄弟で同時にプロ入り。

1990年代に入ると、弟の貴乃花が才能を開花させ、兄の若乃花も粘り強い相撲で大関・横綱に昇進。

✅全盛期

1990年代前半から中盤にかけて、兄弟がともに横綱・大関に昇進し、兄弟横綱(1998年)として土俵を沸かせた。

特に、弟・貴乃花は、圧倒的な強さとルックスから、女性ファンを中心に、絶大な人気を集めた。

テレビの相撲中継の視聴率は、30%を超えることもあり、「若貴ブーム」としてマスコミも連日報道。

✅社会現象化

相撲に無関心だった若年層や女性ファンも取り込み、各地の巡業でも、大入り満員が続出。

貴乃花のCM出演や、ファッション誌への登場も、話題となった。

当時は、「若貴を見て相撲ファンになった」という若者も多く、いわば大相撲の黄金時代。

✅ブームの終焉とその後

2000年代に入り、若乃花が引退(2000年)、貴乃花もケガで休場を重ね、2003年に引退。

その後、花田家の「確執」がワイドショーをにぎわせ、「若貴フィーバー」は、次第に終息。

しかし、大相撲の歴史において、最も国民的な人気を集めた時代のひとつとして、語り継がれている。

◆ なぜ「フィーバー」だったのか?

単なる実力だけでなく、以下の要素が重なったため、まさに“フィーバー(熱狂)”となった。

  • 血統(貴ノ花の息子というスター性)
  • 兄弟での同時活躍(兄弟対決も話題)
  • 美男子力士としての人気
  • メディア戦略(テレビ、雑誌、CMなど)
  • 相撲界のアイドル化

◆ 現代への影響

「若貴フィーバー」以降、相撲人気は、低迷期も経験したが、近年では、貴景勝や霧島、大の里といった、日本人力士の活躍によって、再び注目されている。

大の里にも、「令和の若貴」のようなブームを起こす可能性があると期待されている。

このような中で大切なのは、常に「自分は横綱である」という自覚を持ち、いかなる時でも、落ち着いた振る舞いと礼節を失わないことだ。

感情に流されず、相手を尊重する姿勢、そして、己を律する強さが求められる。

同年代の大谷翔平選手は、メジャーリーグの大舞台で、常に冷静さと規律を保ち、野球に集中して結果を出し続けている。

「大の里」もまた、大谷選手のように、自らの軸を持ち、周囲の雑音に左右されない「芯のある心」を育てていってほしい。

【技】── 力任せではない、無理のない勝ち方への進化

「大の里」の最大の強みは、大型力士ながらも、スピードと柔軟性を兼ね備えていることである。

初土俵からわずか13場所で、横綱に昇進したことからも、その相撲勘と勝負強さは、群を抜いている。

しかし、技術の面では、さらなる磨き上げが必要だ。

たとえば、大関・琴桜との一戦で見せた右下手での寄り切りは、見事な勝利であったが、一方で相手の圧力に抗いながら強引に寄るその形は、肘や肩に大きな負担がかかる、危険な体勢でもある。

特に、右肘の酷使は、今後の長期的なキャリアを考えると、大きなリスクを孕んでいる。

かつての名横綱・千代の富士は、筋肉の鎧のような体で、相手の懐に潜り込み、前みつを取って押し出す、あるいは寄り切る「崩れにくい正攻法の相撲」で長く活躍した。

「大の里」も、持ち前の柔軟性と体格を活かしながら、無理のない形で勝てる、これぞ横綱相撲と呼べる「型」を確立していくことが重要である。

取り口の幅を広げ、対戦相手に応じた最適な技を選べるようになれば、より安定して勝てる横綱へと進化していくであろう。

【体】── 怪我を防ぎ、長く勝ち続けるための身体管理

「大の里」は現在、身長192cm・体重191kg前後と、大型力士の中でも、非常にバランスの取れた体格を誇る。

重さとスピードを併せ持ち、柔らかい足運びもできる、希有な存在である。

しかし、横綱として継続的に6場所出場することは、想像以上に身体への負担が大きい。

近年の横綱たちは、怪我による休場が相次ぎ、「継続して出場する横綱」の姿が減ってきた。

白鵬や鶴竜、稀勢の里の晩年にも、それが如実に表れていた。

「大の里」には、その流れを断ち切る「怪我をしにくい横綱」になってほしい。

そのためには、単に筋肉をつけるだけではなく、関節や腱の柔軟性を保ち、日々の疲労回復やコンディション調整を徹底することが欠かせない。

体重も、必要以上に重くするのではなく、スピードとバランスを維持できる最適なゾーンを見極める必要がある。

「勝ち続ける体」は、一朝一夕で作れるものではない。

継続した努力とメンテナンス、そして自己管理能力こそが、横綱の寿命を左右するのである。

心・技・体の「三位一体」でこそ伝説へ

「大の里」が、唯一無二の大横綱となるためには、「心」「技」「体」のすべてにおいて、高い次元で成長することが求められる。

一つでも欠ければ、頂点に立ち続けることは難しい。

だが、逆にすべてを兼ね備えたとき、彼は大鵬や千代の富士、白鵬に匹敵する、あるいはそれを超える存在になり得る。

その素質と可能性は、すでに十分に備わっている。

あとは、日々の積み重ねと、自らを律する覚悟のみである。

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第3章 横綱としての課題と期待される記録挑戦

横綱とは、相撲界の象徴である。

勝って当然、負ければ激しく問われる。

そんな非情とも言える立場において、「大の里」は、史上最速でその地位に上り詰めた。

だが、ここからが本当の勝負である。

大谷翔平選手が、メジャーリーグでホームラン王、MVP、投打二刀流といった、前人未到の記録を次々と塗り替えているように、「大の里」もまた、歴代の偉大な横綱たちが築いた、「金字塔」に挑むことになる。

ここでは、今後、「大の里」が挑戦していくであろう、主要な記録と、それを成し遂げることの意味、そして、唯一無二の横綱像を築くために必要な条件について探っていく。

【1】連勝記録── 白鵬を超える63連勝の壁

連勝記録は、横綱の絶対的な強さを象徴する数字である。

過去には、いくつもの伝説が生まれた。

  • 歴代最多連勝記録:双葉山(69連勝)1936年〜1939年
  • 近代最多:白鵬(63連勝)2010年
  • 千代の富士(53連勝)
  • 大鵬(45連勝)

現代では、力士の大型化・技の多様化・怪我のリスクが増し、連勝が難しくなっている。

だが、「大の里」の安定感と精神力、身体能力をもってすれば、30連勝、さらには45連勝(大鵬)超えも夢ではない。

この白鵬の63連勝を止めたのは、当時大関だった「稀勢の里」

なんと、現在の「大の里」の師匠・二所ノ関親方である。

弟子が連勝を積み重ね、もし将来的に、白鵬や双葉山の記録を超えるような、快挙を成し遂げた場合、「かつてその記録を止めたのは、その師匠であった」というドラマティックな因縁が、再び語られることになるだろう。

親方の教えが、「大の里」の強さの土台を築き、その弟子が師匠が立ちはだかった伝説を塗り替える。

相撲界においては、こうした師弟の歴史もまた、記録の重みを一層深くする要素である。

【2】全勝優勝── 威風堂々たる理想の横綱像へ

「全勝優勝」は、横綱の威厳と圧倒的な強さを示す象徴である。

  • 白鵬:全勝優勝16回(歴代最多)
  • 千代の富士:全勝優勝8回
  • 朝青龍:全勝優勝7回

近年では、照ノ富士が、2021年名古屋場所で達成して以来、「全勝優勝」は出ていない。

「大の里」が初の全勝優勝を果たせば、「絶対王者」の第一歩を踏み出すことになる。

技・体の成熟、精神面での集中力を高めることで、年間に複数回の「全勝優勝」を狙うことも可能である。

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【3】年間最多優勝── 1年を支配する存在に

1年間(6場所)で最も多く優勝した記録は、次の通り。

  • 白鵬:年間6場所中6回(2010年)
  • 朝青龍:年間6場所中5回(2005年)
  • 大鵬:年間6場所中4回(複数回)

横綱は、年6回の本場所すべてに、出場し続けるだけでも難しい。

そこに「優勝」が絡めば、さらに厳しい挑戦になる。

「大の里」は若く、継続出場が見込まれる点でも有利である。

出場を続けて「勝ち続ける」ことで、年間3勝、4勝、さらには白鵬の“年間6勝”という前人未到の領域も視野に入る。

【4】「語り継がれる横綱像」── 技と精神が生む感動の相撲

記録とは、数字だけではない。

人々の心に残る「名勝負」や「美しい相撲」、そして横綱としての振る舞いこそが、永遠に語り継がれる。

  • 千代の富士の土俵際の逆転劇
  • 貴乃花の鬼気迫る相撲
  • 白鵬の完璧な立ち合いと圧倒的な強さ

「大の里」にも、「誰も真似できない型」が必要だ。

自らの相撲を磨き続けることで、観客に感動を与える、「見せる相撲」を確立してほしい。

加えて、インタビューでの一言や、敗戦後の潔さ、勝利後の謙虚な態度など、土俵外の所作にも注目が集まる時代である。

まさに、「人格者たる横綱」が求められている。

数字を超えた“唯一無二”への挑戦

記録とは、挑戦し続ける者だけに与えられる、勲章である。

「大の里」が横綱として歩む今後の土俵には、常に「期待」と「比較」がつきまとうだろう。

しかし、それを超えてなお、「見たい」と思わせる相撲を取り続けることができれば、彼は、記録の横綱を超え、“記憶に残る横綱”となる。

大谷翔平選手が、「前例のないプレースタイル」でメジャーを席巻したように、「大の里」もまた、記録と記憶の両方に名を刻む、“唯一無二の横綱”となる日が来ることを、ファンは心から願っている。

第4章 ファンとともに歩む「大の里」の未来

横綱・「大の里」は、力士としての強さだけでなく、その人柄と振る舞いにおいても、すでに多くの人々の心をつかんでいる。

大関昇進、そして横綱昇進時のインタビューで見せた、謙虚な言葉遣いと落ち着いた対応、災害に見舞われた地元・石川県能登地方への深い思いは、多くのファンの共感を呼んだ。

被災地・能登への思いと心の横綱

2024年、能登半島は地震と豪雨により、甚大な被害を受けた。

その直後の初場所で、大関として土俵に上がった「大の里」は、インタビューで「被災された皆さんに少しでも元気を届けたい」と語り、地元への感謝と支援の気持ちを表した。

この姿勢は、単なる言葉ではなく、彼の取り組みひとつひとつに現れていた。

現地では、彼の取り組みが放送されるたびに拍手が起き、「勇気づけられた」という声が続出。

相撲が“国技”であると同時に、“希望の象徴”であることを、彼はまさに体現していた。

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笑顔が語るスター性と人間関係の深さ

「大の里」のもう一つの魅力は、屈託のない「笑顔」である。

取り組み後の土俵下で見せるさりげない笑顔、会見での穏やかな表情には、人としての温かみが感じられる。

このような姿は、多くのファンに「応援したくなる力士」として映る。

「大の里」(本名:中村泰輝)と田海哲也氏との関係は、単なる師弟の枠を超えた、深い絆で結ばれている。

田海氏は、新潟県立海洋高校相撲部の総監督として、「大の里」が、中学・高校の6年間を通じて指導した恩師である。

彼の指導の下、「大の里」は、相撲の基礎を徹底的に学び、技術だけでなく人間性も磨かれていった。

田海氏は、海洋高校の元旅館「かにや旅館」を寮として活用し、部員たちと共同生活を送りながら指導を行っていた。

この環境で、「大の里」は、相撲だけでなく、生活面でも多くのことを学び、成長していった。

田海氏は、「正しい努力の継続が成長に繋がる」との信念のもと、厳しくも愛情深い指導を行い、「大の里」の潜在能力を引き出した。

「大の里」の横綱昇進が決まった際、田海氏は、「横綱という立場がさらに彼を成長させるはず。日本中から愛される横綱になってほしい」と語り、教え子の成長を喜んだ。

また、「大の里」も、恩師への感謝の気持ちを忘れず、「13日目、東京に行く前に朝から泣いていたという話を聞いた。まだ早いだろう」と語り、師弟の深い絆を感じさせた。

このように、「大の里」と田海哲也氏との関係は、相撲の技術指導を超えた、人間的なつながりがあり、彼の成長と成功に大きく寄与している。

今後もこの絆が、「大の里」のさらなる飛躍を、支えていくことだろう。

SNS時代の横綱像と海外からの人気

現代は、SNSが発達し、力士の一挙手一投足が瞬時に拡散される時代である。

その中で、品格や態度、言葉遣いが問われる横綱という立場は、かつて以上に、難しいものとなった。

だが、「大の里」は、すでに時代に適応した、新しい横綱像を形にしつつある。

記者の質問に、冷静かつ丁寧に答え、ファンサービスも怠らず、X(旧Twitter)やInstagramなどでの言及も急増。

特に、海外の相撲ファンの間では「The Gentle Giant(優しき巨人)」と称され、にわかに注目を集めている。

YouTubeのダイジェスト動画には英語のコメントも増えつつあり、「Oonosato is the next legend!」といった称賛も多い。

国際的な人気も、今後の相撲界にとって、大きな追い風となるだろう。

「心・技・体」で日本中を元気づける象徴へ

「大の里」は今、単なる強さではなく、「人としての魅力」「言葉の力」「笑顔の力」で人々を惹きつけている。

彼の生き方や振る舞いそのものが、日本に、そして世界に、勇気と活力を届ける存在となりつつある。

相撲が、単なる勝負事を超えて、「国民的スポーツ」であり「文化」である以上、横綱には、その象徴的な役割がある。

「大の里」が、唯一無二の大横綱へと進化する過程には、これから多くの人々が感情を重ね、応援し、希望を託していくだろう。

そして何より、「ファンとともに歩む」という視点を忘れず、土俵上でも土俵外でも、信頼される存在であり続けること。

それが、新時代の横綱・「大の里」に求められる、最も大切な、“未来の力”なのかもしれない。

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まとめ

「大の里」は、入門からわずか13場所での横綱昇進という、史上最速記録を打ち立て、稀勢の里以来、8年ぶりとなる、日本出身横綱となった。

その実績だけでも、彼が稀代の逸材であることは疑いない。

年齢はまだ24歳。

ここから10年以上、横綱として、土俵の最前線に立ち続けなければならない立場にある。

だからこそ、これから先に必要なのは、圧倒的な戦績だけではない。

「心・技・体」のすべてが揃ってこそ、唯一無二の大横綱となれるのである。

「心」では、若さゆえに、乗り越えなければならない試練もある。

SNS時代の今、一つの発言や行動が大きな注目を浴びる。

恋愛や結婚といった、私生活までもが話題となる。

だが、そのような状況を受け止めながら、自らを律し、相撲に集中する力が求められる。

「技」においては、すでに高い完成度を見せている。

しかし、右下手での攻めなど、身体への負担も大きい取り口を続ければ、肘や膝を痛めるリスクもある。

千代の富士のように、より安全かつ長く力を発揮できる取り口への進化が、求められるだろう。

そして「体」

192cm・191kgという恵まれた体格に甘えることなく、柔軟性や持久力を維持し続ける努力が、今後のキャリアの鍵を握る。

「大の里」は、これから連勝記録、全勝優勝、年間最多優勝など、過去の名横綱たちが築いてきた、偉大な記録への挑戦が待っている。

それは、大谷翔平選手がメジャーリーグで挑んでいるような、まさに「唯一無二」への道だ。

だが、忘れてはならないのは、彼の魅力は、単なる記録や強さだけではないということだ。

横綱昇進時の謙虚な受け答えや、能登への思い、恩師やファンへの感謝の気持ち、そして誰をも惹きつける愛くるしい笑顔。

そこには、見る者の心を温かくする力がある。

「大の里」が、どんな苦境にあっても、その笑顔を忘れず、土俵では、威厳を持って堂々と戦い、土俵の外でも、「多くの人に希望を与える存在」であってほしい。

「心・技・体」をさらに高め、「日本相撲界の象徴」として、そして未来の「語り継がれる大横綱」として、「大の里」の歩みを、これからも応援していきたい。

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