PR

【会津「新そば」の季節がやってきた!】そば処会津のそば店と秋の新そば祭り。

そばのイメージ ニュース

秋の訪れとともに、福島県の会津地方では、香り豊かな「新そば」が収穫され、そば好きにとっては、待ちこがれた季節がやってきました。

会津地方は、「そば」の栽培に適した風土と気候に恵まれていることから、特にこの時期の「新そば」は、香り、風味、そして食感が一段と際立っています。

そんな「新そば」を味わう絶好の機会が、各地で開催される「新そば祭り」です。

会津若松市、喜多方市山都町、猪苗代町などの名所では、地元のそば店がこぞって新そばを使った特別メニューを提供し、地元産のそば粉を贅沢に使った手打ちそばが堪能できます。

会津の「新そばは、地元ならではの食文化や風景とともに楽しめるのも、魅力のひとつです。

歴史情緒溢れる会津若松市では、古くから伝わる伝統の味が守られ、喜多方市山都町では、自然と調和した素朴な「そば」を、楽しむことが出来ます。

今回は、そんな会津の秋の味覚「新そば」と、各地で開催される「新そば祭り」の魅力について見ていきたいと思います。

スポンサーリンク(Cocoon)

1.会津地方の「そば文化」

福島県の会津地方は、古くから「そば」栽培が盛んな地域として、知られています。

その歴史は、江戸時代にさかのぼり、今も地元の伝統として、大切に守られています。

この会津の「そば」は、香りの高さとコシのある食感が特徴で、「そば」好きにはたまらない一品です。

1.1 「そば」は年貢の対象外?

昔から麦や「そば」は、山間地や水の乏しい栄養分の少ない台地などで、米の代用として発達した作物です。

何故なら、江戸時代には、農家に課せられる年貢という租税(そぜい)があり、この時代の年貢率は、「五公五民(ごこうごみん)」とか「六公四民(ろっこうしみん)」という年貢率だったそうです。

「五公五民」ならば、五割が領主の取り分、残りの五割が農民の取り分ということで、米の約半分は、年貢として取られていたことになります。

ですから、農民は裏作の麦、「そば」などに頼らざるを得ないところがあったそうです。

【租・庸・調とは】

ちなみに、租税の「租(そ)」という言葉は、647年に制定された租庸調制(そようちょうせい)という年貢などを支払う税システムのことです。

祖」は、口分田の広さに応じて稲(米)をおさめ、「庸(よう)」は、労役の代わりに一定量の布をおさめ、「調(ちょう)」は、その土地の特産物をおさめるものでした。

そのうち「祖」は、地方の財源となり、「庸」「調」は中央政府の財源とされていたとのことです。

租・庸・調

132~137 / 1301ページ

律令的里制の施行により一里(郷)五〇戸に編成された農民は、一般に「編戸の民」とか「調庸の民」とか呼ばれ、租・庸・調及び雑徭等の諸税の輸納義務に服することを厳しく要求された。彼等は、六年毎に作製された戸籍や、毎年作られる計帳に人頭別に詳しく登録され、租税賦課対象者として明確に把握されていた。まず収税の基礎として六歳以上の男女に口分田と称する水田を分け与えた。その面積は、男子に二段(一段三六〇歩で約一一・七アール)、女子にはその三分の二(一段一二〇歩)、奴婢はその三分の一(二四〇歩)とされた。口分田は一生使用できるが売買は固く禁じられ、死者は次の班年の時に収公された。これを通常「班田収授法」と呼ぶが、その意図は豪族の土地人民の兼併を防ぎ、農民の生活を保障すると共に、徴税源を確保する点にあった。

 農民にかかる負担は、大別して生産物貢納と労役に分けられ、租・調は生産物貢納、庸は労役とされたが、実際は庸も布で納めるようになり、三者とも生産物貢納であった。

 租は令制によると田一段につき二束二把(一束一〇把、一束約三キログラム)を納めるとされ、当時の標準収穫量七二束の約三%と租率は比較的低い。慶雲三年(七〇三)には一束五把(標準収穫五〇束)と改定しているが租率は変わらない。租稲は郷戸主が一括して郡や国の正倉に納入し、公廨(くがい)や土木費等地方の経常費に充てられた。

引用元:越谷市 デジタルアーカイブ 租・庸・調

基本的に「そば」は、年貢の対象外でした。

「そば」は、気候や土壌の条件が厳しい場所でも、育てる事が出来たため、米や他の穀物が取れない地域で、栽培されることが多かったようです。

「そば」自体は、収穫量が少なく、長期保存に適していなかったため、年貢として徴収されることは、無かったようです。

また、「そば」は、「救荒作物(きゅうこうさくもつ)」としても知られ、飢饉や天候不順による食糧不足の際に栽培され、主に自給自足のために使われる作物だったことも、年貢の対象外であった、一つの理由のようです。

1.2 会津の「そば」は、ご馳走

前に書いたように、「そば」は、飢饉や天候不順などで、米が不作のときの「救荒作物(きゅうこうさくもつ)」とされていたのが一般的で、会津以外の地域では、仕方なく食べる食物であったようです。

しかし、会津には、結婚式の披露宴で、客人に蕎麦を振る舞う「後段の蕎麦(ごだんのそば)」という習慣があります。

また、会津では、どの旅館や料亭、居酒屋のコース料理などでも、食事の最後には必ず「そば」が出されます。

・飯豊連峰の南の裾野に広がる喜多方市山都地区の「山都そば」は、古くから米の代替食として、そして、冠婚葬祭時のもてなしのご馳走として、客人に振舞われています。特に結婚式の披露宴等の祝いの席では、客に蕎麦を振る舞う「後段の蕎麦」という習慣があり、その際、客人をもてなす側の人が「そば口上」という、蕎麦をほめる言葉におもしろおかしく節を付けて唄う習慣があります。

引用元:100年フードデーターベース 山都そば

また、客をもてなす側の人が「蕎麦口上(そばこうじょう)」という、「そば」をほめる言葉に、おもしろおかしく節を付けて唄うものがあります。

これは、男性が、長襦袢(女性用の着物の下着)をまとい、身振り手振りもおかしく演じるものですが、最近では、あまり観る機会は無い様に思います。

以下に、「そば口上」がどのようなものか、動画が有りますので、参考にしてみてください。

引用元:会津の寅さんの 会津そば口上

現在の「うどん・そば」は、穀物を粉に挽いて麺に打ち、さらに汁に浸すのですから、昔の人にとっては、贅沢な食べ方であったようです。

1.3 会津の「そば」の食べ方

「会津そば」の食べ方は、そばの素材の良さを引き出すための知恵が詰まっており、シンプルながらも奥深い文化があります。

この「そば口上」に沿って、「そば」を味わうことで、より一層「会津そば」の魅力を、感じることができると思います。

「そば口上」による、「会津そば」の味わいかたは、以下の通りです。

  1. 鰹節で出汁をとった蕎麦つゆに浸けてたべる。
  2. 大根の絞り汁で食べる。(高遠蕎麦のこと)
  3. みかんの皮を乾燥させ、砕いた粉末を入れたつゆで食べる。
  4. 刻みネギの薬味で食べる。
  5. 胡麻と塩だけで食べる。
  6. 柚子の薬味で食べる。
  7. 鷹の爪と七味唐辛子で食べる。
  8. 梅の酸味で食べる。
  9. 胡桃味の蕎麦つゆで食べる。
  10. 蕎麦つゆに納豆を入れて食べる。
  11. 海苔を乗せて食べる。

など多彩です。

 その蕎麦口上の一節に、会津の蕎麦の「したず」(したじ・下地=蕎麦つゆのこと)や、薬味の種類を唄い込んだものがあるので、ご紹介しよう。

 (前略)
一番に垂れ鰹之助 (鰹節で出汁をとった蕎麦つゆのこと)
二番に大根絞り高遠之助 (大根の絞り汁で食べる高遠蕎麦のこと)
三番に紀州みかん之助たり (みかんの皮を乾燥させ、砕いた粉末を入れたつゆ)
四番にねぶか(ネギ)の四郎大綱 (刻みネギの薬味)
五番に胡麻塩但馬之守 (胡麻と塩だけで食べる蕎麦)
六番に相馬柚子之丞 (柚子の薬味)
七番に鷹の爪七味の助 (鷹の爪と七味唐辛子)
八番に梅漬け子太郎種有 (梅の酸味で味わう蕎麦)
九番に鬼胡桃五郎丸 (胡桃味の蕎麦つゆ)
十番に納豆苞糸姫 (納豆蕎麦)
十一番に振掛海苔次郎 (海苔を乗せて食べる蕎麦)
 (後略)
(「会津そば口上」元木慶次郎編/歴史春秋社刊より)

引用元:蕎麦Web 会津蕎麦の時代がやってきた
スポンサーリンク(Cocoon)

2.「新そば」の季節がやってきた

秋が深まると、会津地方では、「新そば」の季節になります。

「新そば」とは、その年に収穫されたばかりの、新鮮なそば粉を使って打たれた「そば」のことですが、特に10月から11月にかけて、会津の豊かな自然と、冷涼な気候が育むそばは、風味や香りが抜群です。

スポンサーリンク(Cocoon)

3.「新そば祭り」開催の特徴と楽しみ方

「新そば」は、収穫後間もないため、通常のそばよりも香りが豊かで、口に入れた瞬間にそば本来の風味が広がります。

「新そば」を最大限に楽しむためには、シンプルに「ざるそば」「もりそば」で味わうのがおすすめです。

また、天ぷら地元の野菜を添えて食べるのも、「そば」の美味しさを十分に味わうことが出来ます。

3.1 「新そば祭り」開催場所について

山都新そばまつり(喜多方市)

  • 山都新そばまつり(喜多方市)
    日時: 10月19日~11月24日
    場所: 喜多方市山都町広野(みちくさ通り)
    特徴: 山都そばの伝統が楽しめる、そば打ち体験や物産販売もあり
    そば粉の産地: 地元産
    駐車場: あり
    待ち時間: 混雑することが予想される
    お得情報: 山都特産品大抽選会(期間中、アンケートに答えて、抽選で山都の特産品が当たります。)

雪室熟成そばまつりに続く、山都3大そばまつりの第2弾として、「第41回山都新そばまつり ~山都そば&観光物産まつり~​」​を開催いたします。
 10月19日(土曜日)から10月20日(日曜日)の2日間は「みちくさ通り」にて、そばの出店を中心としたイベントを開催します。
そばをお召し上がりになる場合はチケットが必要になります。チケットにつきましては、当日、チケット売り場にて販売いたします。(1杯800円)
そばの他トッピング等につきましては現金でお支払いいただきますのでご了承ください。
 また、10月21日(月曜日)から11月24日(日曜日)までの期間中、山都町内のそば店で新そばをお召し上がりいただけます。
山都の新そばは、色・香り・味どれをとっても抜群ですので、お店毎に特徴ある自慢のそばを是非、お楽しみください。
営業日や、新そばの提供時期は店舗ごとに異なりますので、参加店舗一覧をご確認うえご来店ください。

引用元:喜多方市ホームページ 第41回山都新そばまつり ~山都そば&観光物産まつり~ 開催のお知らせ

猪苗代新そば祭り(猪苗代町)

  • 猪苗代新そば祭り(猪苗代町)
    日時: 11月1日~11月30日
    場所: 猪苗代町内の参加そば店
    特徴: 全国のセブンイレブンに設置の端末で、プレミアム新そば券を購入し、購入町内の参加そば店のそれそれのそばをいただける
    そば粉の産地: 猪苗代産
    駐車場: あり
    待ち時間: 混雑が予想される
    お得情報: 猪苗代プレミアム新そば券1枚1,000円で1,300円の食事券として利用できる。

町内そば店で使用できる「猪苗代プレミアム新そば券」を販売します。

『猪苗代プレミアム新そば月間』

 11月1日(金)~11月30日(土) までを猪苗代プレミアム新そば月間とし
 町内の参加そば店にて、新そばをお楽しみいただけます。

『猪苗代プレミアム新そば券の販売』

 10月1日(火)午前10時から猪苗代プレミアム新そば券を全国のセブンイレブン店舗にて販売いたします。
 
 販売金額:1枚 1,000円 (1,300円の食事券として利用できます。)
 ※1,300円を超える場合はお客様の負担とし、1,300円に満たない場合でもおつりはお支払いいたしません。       
 販売枚数:限定5,000枚
 販売場所:セブンチケット(全国のセブンイレブンに設置の端末で購入いただけます。)
 使用期間:11月1日(金)~30日(土)

図3.jpg

『猪苗代プレミアム新そば月間参加店』

 参加店 全17店舗(添付ファイル「参加店一覧」をご覧ください。)
 「猪苗代プレミアム新そば月間」ののぼり旗が目印です。 店舗によっては期間のみのサービスやメニュー等がございます。
 ※店舗によって営業時間や定休日が変更になることや、臨時休業の場合がありますので、詳しくは各店舗にお問い合わせください。

のぼり旗(プレミアム月間)3.jpeg

添付ファイル:参加店一覧

引用元:猪苗代町 猪苗代プレミアム新そば月間

おおたに新そばまつり(三島町)

  • おおたに新そばまつり(三島町)
    日時: 11月10日
    場所: 〒969-7517 福島県大沼郡三島町大字大谷(大谷地区 活性化センター)
    特徴: 会津地鶏けんちんそばや高遠そばが食べ放題
    そば粉の産地: 大谷地区産
    駐車場: 詳しくは、実行委員会にお問い合わせください
    待ち時間: 前売券がおすすめ
    お得情報: 前売券限定
    ※電話にて事前申込が必要。定員になり次第受付終了。
おおたに新そばまつり(大谷地区・活性化センター)

大谷地区で採れた新そばを、地元の方々が丹精込めて打つお蕎麦が食べられます。そばの風味、香りが抜群の新そばのほか、三島町産の会津地鶏をつかった地鶏けんちんそばや高遠そばも味わえます。

問合せ:おおたに新そばまつり
     実行委員会
     ☎ 0241-52-2597(五十嵐)

引用元:三島町観光ポータルサイト おおたに新そばまつり(大谷地区・活性化センター)
スポンサーリンク(Cocoon)

4.会津の「そば屋」マップ

会津地方には、約200軒もの「蕎麦屋」が存在するとされています。

特に会津若松市、喜多方市(山都町)、猪苗代町などのエリアは、「そば」の名所として知られ、地域ごとに特色ある「そば文化」が根付いているようです。

多くの店は、地元で栽培されたそば粉を使用した、「手打ちそば」を提供しており、そば通にも人気があります。

4.1 会津若松市の「そば屋」マップ

・会津若松市の主な蕎麦屋は、こちらを参考にしてみてください。

4.2 猪苗代町の「そば屋」マップ

・猪苗代町の主な蕎麦屋は、こちらを参考にしてみてください。

※下記の資料は、平成29年(2017年)の資料になりますので、営業時間や休日、値段や駐車場の有無等については、直接お店にお問い合わせください。

引用元:猪苗代そばマップ

4.3 喜多方市山都町の「そば屋」マップ

・喜多方市山都町の主な蕎麦屋は、こちらを参考にしてみてください。

※下記の資料の、営業時間や休日、値段や駐車場の有無等については、直接お店にお問い合わせください。

引用元:喜多方市山都町そば処案内マップ
スポンサーリンク(Cocoon)

5.まとめ

会津地方では、秋になると「新そば祭り」が各地で開催され、特に香り高い「新そば」を楽しむことができます。

会津若松市、喜多方市山都町、猪苗代町などは、「そば」の名産地として知られ、それぞれの地域に独自のそば文化があり、地域の環境によって、「そば」の味や風味、食感に違いがあります。

たとえば、会津若松市では、風味豊かな十割そばを提供する店が多く、歴史ある街並みとともにそばを楽しむことができます。

喜多方市の山都町は、「山都そば」として有名で、素朴な味わいが特徴で、「そば」の食感や香りを重視し、つなぎを少なめにした手打ちそばが人気です。

猪苗代町では、美しい自然に囲まれたそば店が点在し、磐梯山の景色を眺めながら「そば」を堪能することができます。

この「新そば」の季節には、地域のそば店で提供される限定メニューや、地元産のそば粉を使った特製そばを味わうことができ、秋の会津は、そば好きにとっての絶好の観光スポットとなります。

「新そば」シーズンには、ぜひ足を運んで、その香り高い風味を体感してみてください。

ただし、土日はどのお店も、大変混雑しますので、12時から午後2時までの間は、避けた方が良いかもしれません。

また、車の駐車スペースが少ないお店もあるので、人気店は特に注意が必要です。

ニュース学び未分類
スポンサーリンク(Cocoon)
スポンサーリンク(Cocoon)
シェアする
hiroをフォローする
タイトルとURLをコピーしました