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【令和の米騒動】米不足の原因は?いつまで続くのか?不足している「米」は低価格帯の米!?

米が無い ニュース

8月に入ってから、特に「米が足りない」趣旨の報道が、多く流れる様になってきた様に思う。

我が家の主食は、やはり「米」だが、「パン」や「麺類」も多く食べるので、「米が不足して困っている」という感覚は、ほとんどない。

なので、「米」が無くとも生活には、ほとんど不便は感じていないのだが、定年退職し無職になった吾輩にとっては、最近の物価高による、普段購入している「物品の値上がり」の方が気がかりだ。

日本人の「コメ離れ」が取り沙汰されて久しい(世間で口々に噂されて長い月日が経っている)が、本当に「米」が不足しているのか、いつまでこの様な状態が続くのか、見ていきたい。

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「米不足報道」の始まり

過去の報道を遡ってみると、「米不足の兆しがある」という報道がされ始まったのが、2024年6月中旬ごろの様だ。

6月中旬

ある米専門店では、テレビ・新聞・ネットニュースなどでは、『「デマ情報だ」「一部の業者が値段を釣り上げて儲けようとしているだけ」「農家の倉庫には沢山米が積んである」といった否定的な意見もあったようだが、この米専門店では、すでに6月の中旬」には「米不足の傾向であることは間違いない」』との見解を示していた。

7月中旬

次いで、それから1か月後の「7月の中旬」には、『日本人の主食である米をめぐり、5月ごろから「米の価格高騰」や「米不足」が地方局やSNSなどで報じられている。』というもので、SNS上では、『「スーパーに米がない」「米がめちゃ値上がりしてる上に、売り場すかすか」「また平成の頃のように米騒動が起こるのかな」といった声があがっている一方で、「近所のスーパーはいつも通り」との声も見受けられた。』というものだった。

8月上旬

8月に入ってからは、8月8日16時43分頃に日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、同日19時15分には、南海トラフの地震臨時情報「巨大地震注意」の発表があったことから、備蓄品の購入等により、『飲料水やトイレットペーパーなどの品薄状態と共に、米不足に拍車がかかってきている。』との報道があった。

また、2024年8月22日に発生した「台風10号」は、27日(火)には急速に発達し非常に強い勢力となり、奄美の北東海上を通過し、28日(水)は勢力を保ったまま屋久島の西を通過した。

29日(木)8時頃に鹿児島県薩摩川内市付近に上陸したあと、ゆっくりと九州を縦断しながら瀬戸内海に抜け、四国を通過し太平洋へと進み、9月1日(日)12時に熱帯低気圧へと変わった。

この「台風10号」はゆっくりと進んだため、その影響は長時間・広範囲に及び、台風の中心から遠く離れた地域でも、大雨や突風等により、新幹線や高速道路等の交通や物流に、大きな影響をもたらした。

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「不足している米」はどんな米?

米不足の影響を受けた価格帯

不足している「米」は、主に中価格帯から安価な米に集中しており、特に、普段から手頃な価格で流通している家庭用の一般的な白米や、業務用に使用される中ランクの米が不足している。

この価格帯の「米」は、学校給食や飲食店などで多く使用されるため、供給不足による影響が広範囲に及んでいる。

米の価格設定と安価な米の特徴

「米」の価格は、以下の要因で設定されています。

  1. 産地: 「ブランド米」「特定の産地で作られる米」は高価になる。例えば、新潟産のコシヒカリなどは高価格帯に位置する。
  2. 品種: 代表的なブランド米(コシヒカリ、あきたこまちなど)は価格が高く、それ以外の品種や「ブレンド米」は比較的安価になる。
  3. 精米の度合い: 白米の中でも「精米度合い」によって価格が異なる。一般的に、「精米度が高い」ほど価格が上がる。
  4. 需要と供給: 需要が高く供給が少ない米は価格が上昇する。今回の米不足では、普段の需要に対して供給が追いつかないため、特に中価格帯から安価な米が不足している。

「安価な米」とは、上述の要因のうち、産地が限定されない「ブレンド米」や、特定のブランドに依存しない品種の米を指す。

また、少し古い収穫年次の米や、規格外の米も価格が低めに設定されることが多い。

価格設定の具体例として、「ブレンド米」や「業務用のコメ」は1kgあたり300~400円程度のものが多いが、今回の不足により価格が上昇している可能性がある。

一方で、「ブランド米」は1kgあたり500円以上となることが多い。

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「ブレンド米」とは

「ブレンド米」とは、異なる産地や品種の米を混ぜ合わせた米のことを指し、日本では、単一の品種や産地にこだわらず、コストを抑えるために「ブレンド米」が広く利用されている。

ブレンド米とは

ブレンド米とは、お米の品質の安定や食味の向上を目的に、銘柄、産地、産年が異なる複数のお米がブレンドされたものを指します。正式には「複数原料米」と言って、ブレンド米の袋の表示には複数原料米であること、産地、使用割合を表示することが義務付けられています。

複数の銘柄を混ぜたものが一般的ですが、同じ銘柄のお米で産地や産年が異なるブレンド米も存在します。

一昔前のブレンド米とは違って、最近ではお米のおいしさを引き立たせるためにあえて複数のお米をブレンドしたものや、お米のことを知り尽くした「お米マイスター」によってブレンドされたものなどがあり、コストパフォーマンスだけでなく食味にもこだわったブレンド米も多く販売されています。

出典元:農業とITの未来メディア 安いだけではない「ブレンド米」とは? 購入時に知っておきたいポイント


「ブレンド米」の特徴や価格帯については以下の通り。

ブレンド米の特徴

  1. 複数の産地・品種の混合:
    • 「ブレンド米」は、異なる地域で生産された米や、異なる品種の米を混ぜて作られるため、価格を抑えつつ安定した供給が可能になる。
    • ブレンドされる米の組み合わせは様々で、時には新米と古米を混ぜることもある。
  2. 品質のばらつき:
    • 「ブレンド米」は、混ぜられる米の品質や味にばらつきが生じることがあり、特定の味や食感を求める場合、単一品種米(例えば、コシヒカリやあきたこまち)と比較すると、品質の一貫性が欠けることが多い。
  3. コストパフォーマンス:
    • 「ブレンド米」は、単一品種米よりも安価であることが多く、価格を重視する消費者や業務用に広く利用されている。
    • 規格外米や古米を含むことが多いため、品質は落ちる場合があるが、その分価格は非常に抑えられている。

ブレンド米の価格帯

  • 一般的な価格:
    • 「ブレンド米」の価格は、地域や店によるが、1kgあたり300円~500円程度が一般的である。
    • 高級ブランド米(例えば、新潟県産コシヒカリなど)に比べて、「ブレンド米」はかなり安価で提供されることが多い。
  • 業務用ブレンド米:
    • 業務用の「ブレンド米」はさらに安価になることがあり、外食産業や給食などで大量に使用されている。
    • 大量購入により、1kgあたりのコストがさらに抑えられ、200円台で販売されることもある。

ブレンド米の利点と欠点

利点:

  • 低価格: 「ブレンド米」は、家庭や業務用として価格重視の選択肢として人気がある。
  • 安定供給: 複数の産地や品種を混ぜるため、特定の米の供給が途絶えても、他の米で補うことができる。

欠点:

  • 品質の一貫性に欠ける: 「ブレンド米」は、ブランド米と比較すると味や品質にばらつきがあるため、特定の味を求める消費者には向いていないことがある。
  • ブランド力が低い: 「ブレンド米」ブランド米のように「この米を食べたい」という強い選好が少ないため、特別な食事や贈答用にはあまり適していない。
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「ブレンド米」が安い理由

「ブレンド米」が安価で販売される理由は、いくつかの要因に関連しており、以下は、生産から品質、輸送、その他の要因についての詳細である。

1. 生産・原材料

  • 複数の産地や品種を混ぜる: 「ブレンド米」は、複数の産地や品種の米を混ぜ合わせることで作られる。
    これにより、特定のブランド米のように産地や品種にこだわらないため、コストを抑えられる。
    また、米の収穫量が多い年や、消費しきれなかった在庫米なども、ブレンドに使われることがある。
  • 規格外米の使用: 規格外とされる米や、品質のばらつきが大きい米を混ぜることで、さらにコストを抑えることが出来る。
    規格外米は、粒の大きさが不揃いであったり、色や形に多少の欠陥があったりすることがあるが、食味には大きな影響がない場合が多い。

2. 品質

  • 味や品質のばらつき: 「ブレンド米」は、産地や品種が混ざるため、味や食感にばらつきが出ることがある。
    そのため、特定の味や品質を求める消費者には、あまり好まれないことがあるが、コスト重視の消費者にとっては、大きな問題ではない。
  • 保存期間: 「ブレンド米」には、前年以前の古米が混ざることがある。
    古米は保存期間が長いため、味や香りが若干劣る場合があるが、その分価格が抑えられている。

3. 輸送・物流

  • 大量輸送によるコスト削減: 「ブレンド米」は、一度に大量に生産されるため、輸送コストが低く抑えられる。
    また、流通過程での取り扱いも効率化されていることが多く、コスト削減に寄与している。
  • 倉庫在庫の活用: 倉庫に長期間保管されている米も、「ブレンド米」に混ぜられることがる。これにより、在庫の回転率が上がり、コストを削減することができる。

4. その他の要因

  • 市場の需要と供給: 米の価格は、供給量と需要量のバランスによって大きく影響を受ける。安価な米を求める消費者が多い場合は、「ブレンド米」の需要が高まり、生産者側もコストを抑える努力を続ける。
  • 販売戦略: 「ブレンド米」は、スーパーやディスカウントストアでよく販売されている。
    これらの店舗は、価格競争力を重視するため、「ブレンド米」を大量に仕入れて低価格で提供し、消費者を引きつけている。

結論

「ブレンド米」が安い理由は、生産段階でのコスト削減、品質のばらつき、効率的な輸送・物流、そして市場の需要と供給のバランスに起因している。

これにより、価格を抑えた形で消費者に提供されることが多くなっており、特に価格を重視する消費者層に支持されている。

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「米不足」は、いつまで続くのか

ここまで見てきてわかることは、「米」に対して味や品質よりも、価格を重要視している人が多いという事だ。

吾輩も近所のスーパーや量販店を見てまわったが、そこで売り切れているのは、5kgで2000円程度(400円/kg)の価格の安い「ブレンド米」で、2kgで1280円(640円/kg)の「ブランド米(コシヒカリ)」は、午後2時の段階で、まだ残っていた。

この様に、家庭で食べる「米」は、安い物なら買って食べるが、高い「米」は買わない傾向が見られる。

また、安い「米」が買えなければ、他の食材は豊富にあるので、ソーメンなどの麺類やジャガイモやサツマイモ、カボチャなど代替の安い商品を購入するなど、出費を抑える傾向は根強い。

したがって、この米不足、とりわけ安価な価格帯の「ブレンド米」の不足は、今後も続くと考えられる。

報道では、9月の中旬に「新米」が出回れば、米不足は解消する見込みととあるが、価格は値上がりすることは間違いなく、価格重視の一般消費者は、「新米」が出回っても購入しない、又は、購入できない人が増えるだろうが、食糧危機的なパニックにはならないだろうと吾輩は思っている。

しかし、米不足の問題が今後も続く可能性を考えると、いくつかの要因が絡み合い、毎年同じような状況が繰り返される可能性がある。

この状況は、景気が良くなり、所得が増えてくるまで続くだろうと、吾輩は感じている。

そのシナリオについての考察は、以下の通り。

1. 気候変動と自然災害の影響

  • 収穫量の不安定化: 気候変動による異常気象や自然災害(台風、豪雨、干ばつなど)が頻繁に発生すると、「米」の収穫量が不安定になる。
    これにより、毎年米不足が発生するリスクが高まる。
  • 品質の低下: 気象条件が悪化すると、「米」の品質も低下し、高品質な「米」が不足することで、需要と供給のバランスが崩れる可能性がある。

2. 庶民の貧困化と物価高

  • 消費者の購買力の低下: 経済の停滞やインフレーションによる物価上昇が続くと、庶民の購買力が低下し、安価な食品を求める動きが強まる。
    これにより、「ブレンド米」などの安価な米の需要がさらに高まり、供給不足が深刻化する可能性がある。
  • 価格の上昇: 米不足が常態化することで、「米」の価格は上昇し、低所得層や貧困層にとってますます手が届きにくいものとなる。
    これにより、食の選択肢が狭まり、食生活の質が低下する懸念がある。

3. 節約志向と消費行動の変化

  • 節約志向の定着: 物価高騰と貧困化により、日本国民の節約志向が強まり、消費行動が大きく変化する。
    高価なブランド米の購入が減少し、安価な「ブレンド米」や他の炭水化物(パスタ、パン、麺類など)への需要が増加する。
  • 代替品の普及: 米不足と価格高騰が続くと、「米」に代わる代替食品(例えば、輸入穀物や加工食品)が普及する可能性がある。
    しかし、これにより日本の食文化が変化し、「米」の需要が減少するリスクもある。

4. 政府や業界の対応

  • 価格調整や補助金の導入: 政府が米不足に対応するために、価格調整や農業補助金の導入を検討する可能性がある。
    これにより、「米」の安定供給を図るとともに、価格上昇を抑制する試みが行われる可能性がある。
  • 新技術の導入: 例えば、遺伝子編集技術や精密農業など、新しい農業技術を導入して、気候変動に強い米の開発や、生産性の向上を図る取り組みが進む可能性がある。

5. 社会的影響と食生活の変化

  • 食生活の多様化: 「米」の不足や高騰により、伝統的な「米」中心の食生活から、他の穀物や食材へのシフトが進む可能性がある。
    これにより、食文化の変容や食事の内容の変化が生じる可能性がある。
  • 格差の拡大: 「米」の価格上昇が続くと、低所得層が安価な食品に依存する一方で、富裕層は高品質な「米」を選び続けるため、食生活における格差が拡大するリスクがある。
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まとめ

この様に、米不足が続く中で、庶民の貧困化と物価高、そして節約志向の強化が相まって、毎年同様の問題が発生する可能性が高いと考えられる。

政府や業界が対応策を講じない限り、「米」の価格上昇や品質低下、そして食文化の変化が避けられない状況となるかもしれない。

今後、より持続可能で安定した「米」の供給体制を築くことが重要になるだろう。

今後も、様々な要因によって、「米」不足が発生する可能性があることから、「異常気象による米等の不作」「巨大地震」などの天災、「世界情勢の不安定化による争い」などにより、日本に穀物が輸入されなくなるなど、いかなる「有事」が発生するか、全く想像がつかない。

そのためには、非常時の食料確保のために、「穀物の備蓄」が必要とされるのは、皆さん良く分かっておられると思う。

では、何を備蓄しておいたら良いのだろうか?

有事の際に有効と思われる食料品をピックアップした記事がありますので、そちらも参考にしてみてください。

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