「ローソン」は、2024年6月25日(火)に新たなデザート「4種」を、6月25日(火)から全国の約14,000店舗で売すると6月24日に発表した。
「ローソン」では、年間、約200種もの新作スイーツが発売されていて、デザートだけでも週に3〜4品の新商品が発売されるのだとか。
「ローソン」は、コンビニ業界では断トツにスイーツの評判ランキングが高い事で有名だが、ここでは6月に販売が開始された、気になるデザート「4品」を食べてみたので、紹介しよう。
「ローソン」とは
由来
「ローソン」という社名は、1939年にアメリカ合衆国のオハイオ州で「J.J.ローソン氏」が、「牛乳販売店」を営んでおり、新鮮でおいしい牛乳が地域で評判で、「ローソンさんの牛乳屋さん」として毎朝たくさんのお客様が牛乳を買いに来ていたことから、その店主の名前にちなみ「ローソン」となったそう。
「ローソン」のマークである「青地に白のミルク缶マーク」は、アメリカンファームの「米国の牛乳屋」を連想させる「ミルク缶」をモチーフとしているのだそう。
その後「J.J.ローソン氏」は、「ローソンミルク社」を設立して、日用品などの生活必需品も販売するようになり、米国北東部を中心にチェーン展開を行った。
1959年には、「ローソンミルク社」は、米国食品業界大手の「コンソリデーテッド・フーズ社」の傘下となり、オハイオ州を中心に広範囲で店舗展開をすすめる一方で、コンビニエンスストアの運営システムを確立して行いったとのこと。(現在アメリカにローソンの名を冠したお店は存在しません。)
日本では、1975年6月14日に大阪府豊中市南桜塚に1号店がオープンし、当時「ローソン」の親会社だった「ダイエー」は、「コンソリデーテッド・フーズ社」とコンサルティング契約を締結し、「ローソンミルク社」のノウハウを元に、独自のフランチャイズシステムを確立しチェーン展開を行った。
現在では、「三菱商事株式会社」の子会社として、三菱グループに属している。
コンビニの店舗数ランキング
「ローソン」の店舗数は、2024年1月の調査によれば、第3位の「13,779店舗」で、第1位のセブン・イレブン「21,248店舗」第2位のファミリーマート「16,047店舗」に次ぐ規模を誇っている。
詳細については、以下の通り。
チェーン別 店舗数ランキング
順位 チェーン名 2023年1月 2024年1月 増減率(%) 1位 セブン・イレブン 21,111 21,248 +0.65 2位 ファミリーマート 16,314 16,047 -1.64 3位 ローソン 13,735 13,779 +0.32 4位 ミニストップ 1,868 1,814 -2.89 5位 セイコーマート 1,169 1,173 +0.34 6位 デイリーヤマザキ 985 952 -3.35 7位 NewDays 340 345 +1.47 8位 ローソン・スリーエフ 335 330 -1.49 9位 ニューヤマザキデイリーストア 219 209 -4.57 10位 NewDays ミニ 150 150 0 11位 ナチュラルローソン 128 126 -1.56 12位 生活彩家 112 107 -4.46 13位 リコス 65 63 -3.08 13位 ポプラ 67 63 -5.97 15位 ファミマ!! 45 49 +8.89 16位 TOMONY 50 40 -20.00 17位 ら・む~マート 12 10 -16.67 ※当社では 公開されている情報を収集して 本ランキングを集計しているため、店舗情報の公開状況の変化等によって 過去の店舗数ランキングに掲載されたブランドが収集終了となり、ランキングから外れている場合があります。
引用元:日本ソフト販売株式会社 【2024年版】コンビニエンスストアの店舗数ランキング
「ローソン」のスイーツの評判ランキング
「コンビニスイーツ」とは、主に日本でコンビニがそれぞれのチェーンごとに、自ら開発・販売を行うデザートなどのことだ。
コンビニが始まったばかりの1980年代のコンビニ業界において、「コンビニスイーツ」といわれる、本格的な「生ケーキ」を手掛けたチェーンが「サークルK」なのだそう。
「生ケーキ」は、ケーキのデコレーションや形状が崩れないよう、持ち運びに気を配る必要がある事から、配送や販売が難しいとされていたのだ。
しかし、1990年代頃から、「生ケーキをプリンのようなプラスチックケースに収める」という工夫をすることで、コンビニの店頭でも簡単に販売できるようになり、コンビニで売られるスイーツが一般化し、チェーンごとに自社ブランドを建て、商品開発も盛んに行われるようになったそう。
2009年には、「ローソン」が「ロールケーキ」を発売、2019年には、同じく「ローソン」が「バスクチーズケーキ」を発売するなど、コンビニスイーツとして大ヒットしたスイーツもいくつか出てきている。
【全国の10~60代の男女が選ぶ】2022年調査ランキング結果
「All About」は、全国の10~60代の男女361人を対象に、「スイーツがおいしいと思うコンビニランキング」というタイトルで、コンビニについての独自調査を実施していている。(調査期間:2022年10月7~17日)
その調査結果については、以下の通りとなっているので、参考にしてほしい。
引用元:All About「スイーツ」がおいしいと思うコンビニランキング!
第1位:「ローソン」
「ローソン」では、オリジナルスイーツブランド「ウチカフェ」を展開しており、おしゃれなパッケージデザインとキャッチーなネーミングで、数多くの人気商品を生み出してきた。
特に、「バスチー バスク風チーズケーキ」は、 2019年3月に発売され、販売から5ヵ月間で、累計販売数「2,000万個」を売り、入手困難になるほど大流行した「バスチー」の生地のしっとり感とチーズの濃厚さは、スィーツ店に匹敵すると絶賛の声も。
また、「プレミアムロールケーキ」のクリームが軽くて、とても食べやすいなど、その他にもクリーム系が美味しい、とする声が多かったとのこと。
第2位:「セブン・イレブン」
「セブン・イレブン」は、プライベートブランドである「セブンプレミアム」を展開しており、手軽にこだわりのスイーツを楽しむことができ、和菓子から洋菓子まで幅広く取りそろえており、企業やドラマとのコラボレーション商品も多く販売していて、どれを食べても外れが少ないとの声。
「カスタード&ホイップのシュークリーム」などの洋菓子から和菓子まで、ラインアップは多岐にわたり、「イタリア栗のモンブラン」や「白バラ牛乳を使ったミルクプリン」など、素材にこだわり改良を重ねた、本格的な味のスイーツが充実しているとのこと。
第3位:「ファミリーマート」
「ファミリーマート」の、オリジナルスイーツブランドである手作りデザート「Famima Sweets(ファミマスイーツ)」は、2018年に大幅リニューアルしていて、旬の食材を使った「北海道産かぼちゃのモンブランプリン」や「ふわふわケーキオムレット さつまいも」などを発売している。
「シュークリーム」には、おしみなくたっぷりクリームが入っていて、風味があり新鮮など、特に「シュークリーム」は人気があり、高く評価されているそう。
また、「 スフレ・プリン」は、今まで食べたことのない新感覚な商品だ、抹茶系のスイーツが美味しく、甘すぎずちょうどいい甘さで美味しいなど、手軽に買えるのに味のレベルが高いとの意見があったとのこと。
※この調査から、スイーツの評判については、「ローソン」が評価が一番高いという事を、改めて確認することが出来た。
「コンビニの利用頻度」は、世代別の男女で比較すると、どのコンビニにおいても、40~50代の男性が最も多いとの事で、女性は男性の2~3割程度少ないのだそう。
スイーツは、女性客が購入する傾向があると思っていたが、「ローソン」の「プレミアムロールケーキ」や「バスチー バスク風チーズケーキ」、「生ガトーショコラ」などの売れ行きを見ていると、男女ともに人気が高い事が推測できるが、「バスチー」に関しては、販売から5ヵ月間で、累計販売数「2,000万個」を突破するなど、30~40代の女性を中心に人気が爆発した。
6月新発売!注目のケーキ「4品」を食べた感想
1.【プレミアムロールケーキ】
まず、一口目で感じるのは生地のふんわりとした食感で、ロールケーキの生地は非常に軽くて柔らかく、口の中でほろりと溶けるような感じがあり、生地自体の甘さは控えめで、上品な風味が広がりを感じる。
次に、クリームの部分は、たっぷりと詰まったクリームは、口当たりが滑らかでコクがあり、甘さも程よく、しつこさがないので、何度でも食べたくなるような味わいで、クリーム自体のクオリティの高さが伺える。
また、「プレミアムロールケーキ」の特徴的な点は、そのバランスの良さで、生地とクリームの割合が絶妙で、どちらかが強すぎることなく、調和の取れた味わいがあり、口の中で生地とクリームが一体となって、極上のひとときを提供してくれるだろう。
全体的に、「プレミアムロールケーキ」は、シンプルながらも高品質な素材が生かされた、贅沢なスイーツといえる。
特別な日やご褒美として、自分へのプレゼントとしても最適で、見た目も美しいため、贈り物としても喜ばれるだろう。
・ローソン標準価格 ・・・227円(税込)
・規格(内容量) ・・・・・1個
・カロリー1包装当り ・・・212kcal
生地とクリームにこだわり、さらに美味しくリニューアル。
北海道産小麦粉、北海道産生クリーム100%使用。生クリームを100%使用したクリームを存分に味わえます!
栄養成分
引用元:【ローソン】デザート|ローソン公式サイト
・たんぱく質 ・・・・2.7g
・脂質 ・・・・・・・16.5g
・炭水化物 ・・・・・13.2g
・―糖質 ・・・・・・13.1g
・―食物繊維 ・・・・0.1g
・食塩相当量 ・・・・0.10g
2.【ワンハンドなプレミアムロールケーキ】
このロールケーキは、名前の通り「手で持って食べやすい形状」であり、食べる際の利便性があるのが最大の特徴。
実際に一口かじると、まず感じるのはロールケーキの生地のふんわりとした食感で、この生地はしっとり、口の中で柔らかく溶けるような感覚。
特に、「プレミアムロールケーキ」の名にふさわしく、上質な素材が使われていることが一口でわかるだろう。
次に、クリームの滑らかさが際立ち、クリームは甘さ控えめ、非常に軽い口当たりの食感が心地良い。
生地とのバランスが絶妙で、食べるたびにクリームがしっかりと感じられ、その香りが一層の高級感を加えてくれる。
味の面でも、甘さが控えめで程よいため、何度でも食べたくなるような飽きのこない味わいがある。
コーヒーや紅茶との相性も良く、飲み物と一緒に楽しむことで、さらに満足感が高まるだろう。
全体的に、「ワンハンドで食べるプレミアムロールケーキ」は、崩れにくく、手が汚れにくいよう工夫されているので、手軽さと上質な味わいを兼ね備えたスイーツで、形状が違うだけで新たな美味しさを感じさせてくれる。
忙しい日常の中でもカジュアルに、ちょっとした贅沢を感じられるひとときを、提供してくれるに違いない。
・ローソン標準価格 ・・・227円(税込)
・規格(内容量) ・・・・・1個
・カロリー1包装当り ・・・187kcal
プレミアムロールケーキの美味しさそのまま、ワンハンドに。
生地とクリームを最後まで一緒に楽しめる。「ワンハンドなプレミアムロールケーキ」商品特長
<クリーム>
乳脂肪分の異なる3種類の北海道産生クリーム、雑味の少ない優しい甘みが特長の北海道産ビートグラニュー糖などを使用し、濃厚でコクがありながらもすっきりとした口当たりに仕立てています。
<スポンジ生地>
北海道産小麦・北海道産ビートグラニュー糖・バター・卵黄などを使用した、ふんわりとした口どけの良い、たまごの風味を感じられる生地です。
栄養成分
引用元:【ローソン】デザート|ローソン公式サイト
・たんぱく質 ・・・・3.1g
・脂質 ・・・・・・・12.6g
・炭水化物 ・・・・・15.4g
・―糖質 ・・・・・・15.2g
・―食物繊維 ・・・・0.2g
・食塩相当量 ・・・・0.13g
3.【ご褒美スティックケーキ お抹茶】
まず、一口目で感じるのは抹茶の風味の豊かさと、嚙んだ時の食感の複雑さだ。
ケーキの構成は、上から、ホワイトチョコトッピング、抹茶ホイップ、抹茶クリーム、抹茶スポンジ、クッキー生地、という5層になっていて、サクッ、フワ、トロッ、コリッとした食感が相まって、今までにない食感に驚きさえ感じてしまう。
抹茶の苦みと甘みが絶妙なバランスで、抹茶クリームはねっとり濃厚で、ほろ苦い抹茶がきっちり表現されており、そして抹茶ホイップは豊かな香りと抹茶風味で、ホワイトチョコのちょっと硬めの食感と優しい甘みも楽しめ、抹茶好きにはたまらないだろう。
ケーキ自体は、しっとりした抹茶スポンジは風味がしっかり感じられ、底面のクッキー生地は薄くサクっと軽やかな食感があり、口の中で抹茶の香りが広がり、抹茶の風味を引き立てている。
食べ終わった後も口の中に余韻が感じられ、お茶やコーヒーと一緒に楽しむのも良い。
全体的に、「ご褒美スティックケーキ お抹茶」は、上品な味わいと食感が特徴で、特別なひとときを過ごすのにぴったりのスイーツといえるだろう。
・ローソン標準価格 ・・・292円(税込)
・規格(内容量) ・・・・・1個
・カロリー1包装当り ・・・262kcal
北海道産生クリームと宇治抹茶を使用したホイップをトッピングしました。
宇治抹茶を使用したガナッシュが見た目と味のアクセントになるワンハンドケーキです。栄養成分
・たんぱく質 ・・・・4.1g
・脂質 ・・・・・・・14.8g
・炭水化物 ・・・・・28.6g
・―糖質 ・・・・・・27.8g
・―食物繊維 ・・・・0.8g
・食塩相当量 ・・・・0.13g※沖縄地域のローソンではお取り扱いしておりません。
引用元:【ローソン】デザート|ローソン公式サイト
4.【焼きチョコもち食感ロール】
まず一口目で感じるのは、表面の焼きチョコのカリッとした食感だ。
チョコの「カリカリ」とした食感が、「もちもち」としたロールケーキの生地との対比になっており、非常に面白い食感の組み合わで、焼きチョコの部分は香ばしく、濃厚なチョコレートの風味がしっかりと感じられる。
次に、ロールケーキの生地は、「もちもち」としていて、名前の通り「もち食感」が楽しむことが出来、この食感が、通常の「ロールケーキ」とは異なり、新鮮な驚きを与えてくれる。
中には「チョコレートクリーム」がたっぷりと詰まっており、口に入れると滑らかに広がり、全体的なチョコレートの風味をさらに深めている。
甘さは控えめで、どちらかというと「ビター」なチョコレートの味が強調されているため、大人の味わいで、甘いものが苦手な方でも楽しめる、バランスの取れたスイーツといえるだろう。
全体的に、「焼きチョコもち食感ロール」は、異なる食感の組み合わせが楽しく、濃厚なチョコレートの風味を存分に味わえる一品で、特別なティータイムやデザートとして、満足感のあるスイーツだ。
・ローソン標準価格 ・・・397円(税込)
・規格(内容量) ・・・・6枚
・カロリー1包装当り ・・・657kcal
ごろごろした焼きチョコがアクセントのもち食感ロール。
栄養成分
・たんぱく質 ・・・・7.2g
・脂質 ・・・・・・・39.2g
・炭水化物 ・・・・・70.3g
・―糖質 ・・・・・・67.5g
・―食物繊維 ・・・・2.8g
・食塩相当量 ・・・・0.60g※沖縄地域のローソンではお取り扱いしておりません。
引用元:【ローソン】デザート|ローソン公式サイト
まとめ
「ローソン」を含むコンビニチェーンでは、10年ほど前までは、コンビニスイーツといえば男性客が中心で、男性の購入比率が極めて高かったという。
なぜなら、男性は、一人でスイーツ専門店に入りにくいのと、少数しか購入しないためで、コンビニで購入する傾向があったというが、吾輩もその一人であった。
さすがに、「ロールケーキ」を1本丸ごと1人で、食べることは出来ない。
しかし、状況が一変したのは、「2009年」に「ローソン」が「プレミアムロールケーキ」を発売したことからで、生地とクリームにこだわり、クオリティの高さが話題となって、これまで「コンビニスイーツ」に目を向けなかった、女性客の購入が増加したという。
「ローソン」の「プレミアムロールケーキ」は、北海道産の生乳から作られるすっきりとした純生クリームと、洋菓子専門店で使われる「宝笠印」の小麦粉を使ったしっとりとしたスポンジをベースに、1切れサイスに小分けしてパッケージングしたことで、季節に合わせたこだわりの食材を用いた限定商品を含め、これまでに180種類以上の「プレミアムロールケーキ」シリーズ累計販売個数は、「4億9,000万個以上(2024年5月末時点)」を販売しているという。
「プレミアムロールケーキ」販売から10年後の「2019年3月」には、「バスチー バスク風チーズケーキ」が発売され、30~40代の女性を中心に人気が爆発し、「バスチー」は発売から3日で販売数100万個(「プレミアムロールケーキ」は発売から5日)を突破した。
そして、「バスチー」は、ローソンスイーツの代名詞「プレミアムロールケーキ」を超え、名実ともにスイーツコーナーを引っ張る存在になっている。
それだけではない。
さらに、「2021年9月27日」に「生ガトーショコラ」が発売されている。
「生ガトーショコラ」は、ショコラ生地に北海道産生クリームをブレンドしたクリームと、パリパリのチョコレートソースを載せたもので、ショコラ生地とクリームを一体化したことで、スプーンを使わず食べることができるのが特徴だ。
こちらも、発売開始から4日で販売数100万個を突破し、これは「ローソン」のスイーツブランド「ウチカフェ」史上「バスチー」に次ぐ2番目のスピードだという。
そして今回の、「ワンハンドなプレミアムロールケーキ」や「ご褒美スティックケーキ お抹茶」は、「生ガトーショコラ」の様にスプーンを使わず食べることが出来るのが特徴なので、場所を問わず気楽によりカジュアルに、ケーキ専門店の様なこだわりの詰まった高品質なスイーツを食べられるようになったのだ。
これは、「新たな食文化の発明」といっても良いかもしれない。
「ローソン」は、また我々に何をして驚かせてくれるのだろうか。
今後、ますます目が離せない。