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【2024年パリオリンピック開幕】「絵文字:ピクトグラム」とは何?また、その役割とは。

2024年パリオリンピック ニュース

いよいよ「2024年パリオリンピック」は、「2024年7月26日から8月11日までの17日間」フランスのパリで開催され、8月11日の閉会式まで、32競技329種目が行われる。

競技は、「2024年7月24日」から始まり、「開会式」は2日後の「7月26日」となっているが、なかなか、日本では、オリンピックに対する関心が今現在高まっているように感じないのは、吾輩だけであろうか?

しかし、日本人は何事にも感情を表に出さない国民性があるようで、盛り上がってくるのは、「7月26日:開会式」の後からであろう。

ここで少し気になるのは、「なぜ開会式の前に競技が開始されるのか?」ということだ。

これについても後述したいと思うが、ここでは、これからオリンピック期間中によく目にするだろう「絵文字:ピクトグラム」について見ていきたいと思う。

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絵文字:ピクトグラムとは

言葉は聞いたことはあるが、それが何なのかはよく分からない。

「物や事」「情報や注意」を文字や文章ではなく、視覚的な図で表現することを一般的には「絵文字・絵単語」「ピクトグラム(pictogram)」または「ピクトグラフ(pictograph)」と呼ばれる。

我々にとって身近なものは、「非常口」「トイレ」「温泉」の記号ではないだろうか。


これらの「絵文字:ピクトグラム」は、やはり「文字」なので国民性や文化などがその形に現れるのではないかと思う。

日本においても海外からの観光客が多く訪れる様になった昨今、これらの「絵文字:ピクトグラム」はなかなか理解が進まず、「わかりにくい」などの意見もみられる様だ。

この中でも「温泉マーク」は、海外の観光客には温泉に入る習慣が無く、理解できない、わかりにくい、などの事もあり、変更されつつあるとのこと。

「ラーメン」のマークに見えるとの意見もあるらしい。

「絵文字:ピクトグラム」は、主に鉄道、駅、空港などの公共機関で使用されるが、文字や文章ではなく視覚的な図で表現することで、「言語に制限されない」という事が重要で、さらに「内容を直感的に伝えられる」という利点がある。

ピクトグラムの歴史

今現在目にしている「絵文字:ピクトグラム」のマークは、日本で開催された「1964年の東京オリンピック」がきっかけとのことで、世間に広まったのは「1964年以降」だとのこと。

「1964年の東京オリンピック」当時の日本人の英語力は、日本に来た海外の人々と十分なコミュニケーションをとれる状態ではなかった事が発端で、考案されたのが「オリンピック競技種目」や「食堂」などの「絵文字:ピクトグラム」だったとのこと。

当時のデザイナーが集められ「誰が見てもわかるマークを作る」との意気込みで考案されたマークの種類は、オリンピック競技なども含めて約39種類だったとか。

「1964年の東京オリンピック」当時、そのデザイナーたちは「社会に還元すべき」と考え、著作権を持たなかったので、これらの「絵文字:ピクトグラム」は、「1964年の東京オリンピック」がきっかけとなって、世界中に発信されたそう。

この様に、「1964年の東京オリンピック」以降、各競技を象徴するピクトグラムは、開催国によって様々な工夫が凝らされ、大会ごとに様式が変更されてきている。

ちなみに、「トイレ」「絵文字:ピクトグラム」は、男女だけのマークが「トイレ」と認識されるまでに年数がかかっているようで、一般的に認識されるようになったのは「1970年に開催された日本万国博覧会(通称:大阪万博)」からとのこと。

この様に、何か新しいものが世界に広まっていくためには、大きなイベント事が欠かせないと感じた。

「絵文字:ピクトグラム」の役割

「絵文字:ピクトグラム」は、単なるシンボルではなく、オリンピックの運営や観客の体験において重要な役割を果たしていて、その役割は、主に以下の様な事があげられる。

1. 視覚的なコミュニケーション
「絵文字:ピクトグラム」は、視覚的に競技種目や施設の情報を伝えるためのシンボルで、これにより、言語や文化の壁を越えて、誰でも容易に理解することができる。

2. 識別と案内
競技会場やイベントの案内表示に使用され、観客や選手が迷わないようにする。例えば、競技場の入り口やトイレの位置を示す「絵文字:ピクトグラム」が使われる。

3. ブランドイメージの統一
「絵文字:ピクトグラム」は、オリンピック全体のビジュアルアイデンティティの一部で、統一されたデザインは、オリンピックのブランドイメージを強化し、イベントの一体感を高める。

4. 歴史と伝統の継承
オリンピックピクトグラムは、1964年の東京オリンピックで初めて導入され、それ以来、オリンピックの伝統として続いており、オリンピックの歴史と開催国の文化を反映している。

5. 視覚的な楽しみと興奮の提供
「絵文字:ピクトグラム」は、デザイン性が高く、視覚的な楽しみを提供すると共に、観客に対して競技の興奮や楽しさを視覚的に伝える役割も果たしている。

6. 多様性とインクルージョンの推進
多言語対応が難しいイベントで、「絵文字:ピクトグラム」は、全ての参加者に対して平等に情報を提供し、これにより、オリンピックが多様性とインクルージョンを推進するイベントであることを強調する。

この様に「絵文字:ピクトグラム」は、各競技会場を飾り、競技が行われている会場の至るところに示されることにより、観客を案内しファンを盛り上げる役割を果たしている。

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パリオリンピックの「絵文字:ピクトグラム」

2023年2月8日には、「2024年パリオリンピック・パラリンピック」大会組織委員会が、オリンピックとパラリンピックの競技や種目を表す「絵文字:ピクトグラム」を発表した。

「絵文字:ピクトグラム」は、シンメトリー(左右対称)を取り入れた「紋章型」で、「対称軸」「会場:地面の描写」「競技用具等:スポーツの表現」という3つの要素で構成されているのだとか。

このような役割の「 歴史と伝統の継承」にもある様に、開催国の文化を反映しているという事もあり、「2024年パリオリンピック・パラリンピック」は、これまでのオリンピック・パラリンピックのピクトグラムのコンセプトを単なる視覚的なイメージから、スポーツファンにとって印象的となるパリの石畳をイメージした「紋章」として発展させているという。

「2024年パリオリンピック・パラリンピック」では、オリンピックとパラリンピックを合わせると「絵文字:ピクトグラム」「62種類」あり、スポーツの種類を表現しているだけでなく、「誇り」「価値」「多様性」を象徴しているのだそう。

これまでの「絵文字:ピクトグラム」と違うと感じるところは、「競技する人の形が見えるものがほとんどない」ということ。

スポーツの種類を表現するだけでなく、フランスらしい美しさや優雅さを意識し、「誇り」「価値」「多様性」を表すことで、よりフランスらしさを感じさせる個性的な「絵文字:ピクトグラム」だと感じさせるのだろう。

パリ2024オリンピックの47競技にはそれぞれのピクトグラムがあり、そのうち8つのピクトグラムはパラリンピック競技でも使用される。

パラリンピック・ピクトグラム

パラリンピックの23競技は、オリンピックと共有される8つのピクトグラムと、パラリンピック独自に制作された15のピクトグラムを通じて表現される。

ピクトグラムの著作権

「絵文字:ピクトグラム」を作成した人がいるという事は、著作権というのは当然あるということで、勝手に利用した場合は、「著作権法違反」ということになる。

ちなみに、前回の2021年に開催された「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」の「絵文字:ピクトグラム」は、「安城市出身のグラフィックデザイナーである廣村正彰氏」率いるチームが開発したデザインで、オリンピック関連のロゴ・マーク(ピクトグラム含む)は商標登録されているので、無断で利用することは許されておらず、利用できるのはスポンサー企業のみとのこと。

今回の「2024年パリオリンピック・パラリンピック」「絵文字:ピクトグラム」のデザイナーは発表されていないとのことだが、SNS等や会社で作成されたピクトグラムを勝手に使うと、「著作権法違反」に問われる可能性はあるだろう。

なぜ開会式の前に競技が開始されるのか?

今回の「2024年パリオリンピック・パラリンピック」では、競技は「2024年7月24日」から始まり、「開会式」は2日後の「7月26日」となっている。

前回の「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」でも同様に、「7月23日」「開会式」よりも前の日に、サッカーやソフトボールの試合が開催されていたのだが、一体それは何故なのか?

これは、オリンピック憲章が関係しているとのことで、「規則32付属細則」では、競技実施期間が以下のように定められている。

規則 32 付属細則
オリンピック競技大会の競技実施期間は 16 日間を超えてはならない。 ただし、 関係IFおよびIOC 理事会がこれと異なる期間を承認した場合は、 その限りではない。 その場合、 いくつかの試合および予選は、 開会式に先立ち実施することができる。

引用元:オリンピック憲章 規則32付属細則

この規則により、一部の競技の試合が先立って実施されているという経緯なのだが、オリンピック競技が「開会式」より早く開始される理由は、以下の点にあると思われる。

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1. スケジュールの調整

オリンピックは多くの競技が行われるため、全ての競技を限られた日数内で開催するのは難しい。

特にトーナメント形式の競技(例: サッカー、ソフトボール)は試合数が多いため、予選ラウンドを開会式前に開始することで、全日程をスムーズに進行させることができる。

2. 会場の有効活用

競技会場の利用効率を最大化するために、開会式前から競技を開始することがある。

これにより、各競技場が最大限に活用され、競技の進行がスムーズに行われる。

3. 休息期間の確保

選手たちが最高のパフォーマンスを発揮できるように、適切な休息期間を設けることが重要。

競技によっては、試合と試合の間に十分な休息期間を確保する必要があるため、開会式前から競技を始めることで、選手たちの負担を軽減できる。

4. テレビ放送と視聴率の向上

特定の競技が人気があり、多くの視聴者が期待している場合、その競技を開会式前に開始することで視聴率を向上させることができる。

また、異なるタイムゾーンの視聴者に配慮して、開会式前から競技を開始することで、世界中の観客に対応することができる。

5. 組織運営の円滑化

開会式は大規模なイベントであり、その準備やリハーサルに多くのリソースが投入される。

開会式前から一部の競技を開始することで、競技運営チームは競技進行の準備に集中できるため、全体の運営がスムーズに進行できる。

これらの理由から、オリンピック競技が開会式前に開始されることが一般的だとのこと。

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まとめ

この様に、「2024年パリオリンピック・パラリンピック」「絵文字:ピクトグラム」は、スポーツの種類を表現しているだけでなく、「誇り」「価値」「多様性」を象徴している

「絵文字:ピクトグラム」は、そもそもが開催国の歴史や伝統、文化を重要視していることから、今回のオリンピック・パラリンピックでは、フランスらしい美しさや優雅さなど個性的な仕上がりになっているのだろう。

7月26日の「開会式」に先立ち、「24日から、サッカー、7人制ラグビー」があり、「25日には、24日からの競技に加えて、ハンドボール、アチェリー」が開始されるので、徐々にオリンピックが楽しみになってきた。

今大会の日程や結果については、こちらの「オリンピック日程 & 結果 – Olympic Games Paris 2024」をクリックしてみてください。

「バレーボール」は、女子は、オリンピック1964年東京大会で金メダル、男子は1972年ミュンヘン大会で金メダルを獲得している。

今大会においても、男子は「52年ぶりの金メダル」獲得に、大変大きな期待がかかっており、「ブロック」による得点が勝敗を決するような気がしている。

「バレーボール」「ブロック」に関する記事もチェックしてみてください。

付け加えて、日本では、まだマイナーなスポーツではあるが「フェンシング」には期待の選手がいるので、こちらも楽しみだ。

「フェンシング」に関連する記事もチェックしてみてください。

また、日本でも2025年4月13日(日曜日)から2025年10月13日(月曜日)には「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」が開催されます。

「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」の関連記事もありますので、チェックしてみてください。

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