これから暑い夏がやってくる。
氷菓子(アイス)の需要は、外気温によって違いがあるようで、一般的には冬は「ソフトクリーム系」の舌触りがなめらかで、氷のツブツブ感が無く氷の冷たさが感じにくいものが好まれ、反対に夏は、氷の冷たさをより強く感じやすい、かき氷やシャーベットなど「フローズン系」の氷菓子が好まれる様だ。
記憶を遡ってみると、昔は氷菓子(アイス)といば、甘味菓子で甘いものは、夏の「子供のおやつ」というイメージが強く、大人の食べるものでは無かったように思う。
そして、昔は我が家でも冷凍庫が小さく、氷菓子(アイス)を自宅で保存することは出来なかったし、商店でも冬場は、氷菓子(アイス)の販売をしていなかった。
しかし、近年冷蔵庫の容量が大きくなり冷凍庫のスペースも大型化し、冷凍物が沢山保存できるようになってきたことから、年間通して氷菓子(アイス)を自宅で楽しむ事が出来る様になった。
「自宅」でというのがポイントで、「かき氷」の様な氷菓子(アイス)は、お店でしか食べることが出来なかったので、チョット敷居が高かった様に感じる。
この様なことから、近年では、氷菓子(アイス)の需要は年間通して一定数あり、しかも高級志向が高まる1つの要因でなないだろうか。
そのような背景のもと、暑くなってきて、氷菓子(アイス)の需要が高まる季節でもあり、ここでは、井村屋の「ゴールドあずきバー」シリーズがリニューアルし、さらにプレミアム感を出してきたという事なので、その特徴と気になるカロリーについても見ていこう。
井村屋の歴史
小さな羊羹事業から始まった「井村屋グループ株式会社:以降、井村屋」は、今年で創業128年目を迎えた老舗菓子メーカー。
井村屋の歴史
当社は1896年(明治29年)に井村和蔵が、三重県飯南郡松阪町(現在の松阪市中町)に菓⼦の製造のために開業した「井村屋」を起源としています。
ここでは、創業から今日までの「井村屋グループ」約120年の歴史をご紹介いたします。引用元:井村屋グループ株式会社 沿革・企業情報
- 創業・1896~1945年「井村屋」の創業期を紹介します
- 設立・1946~1960年株式会社化した井村屋の創業50年目の再出発
- 1961~1980年ヒット商品が生まれた飛躍の時
- 1981~2000年創業100年、設立50年の節目
- 2001~2006年中国進出を本格化
- 2007~2015年持株会社制へ移行
- 2016年~現在
「井村屋」は、1896年創業以来、菓子事業はグループの核として発展を支えてきており、羊羹やカステラ、どら焼など、幅広い商品を展開し、「肉まん・あんまん(1964年販売開始)」「あずきバー(1973年販売開始)」は特に有名なので、皆さんもよくご存じのことだろう。
「井村屋」は、今では「食品事業」「冷凍事業」「点心・デリ事業」「デイリーチルド事業」「冷凍和菓子事業」「スイーツ事業」「VISON事業」などを展開しており、後に看板商品となる「あずきバー」が誕生したのは1973年のことだった。
「食品事業」では、「ゆであずき」を中心に、「ぜんざい」「氷みつ」「お赤飯の素」などこだわりの商品を販売し、「冷凍事業」では、「あずきバー」や「やわもちアイス」をはじめとした、和風アイスやオリジナルアイスを製造・販売している。
また、「点心・デリ事業」では、店頭のスチーマー(蒸し器)や家のレンジなどでチンして、温かい「肉まん・あんまん」などを製造・販売を行っている。
「あずきバーシリーズ」は、販売から50年を超えるロングセラー商品で、砂糖を減らすなど、時代に合わせて進化を遂げ、2023年度の「年間販売本数」は過去最高の3億1,500万本を突破したという。
井村屋の歴史
引用元:井村屋の「あずきバー」はなぜリニューアルした? 発売50周年の“変えない”リブランディング戦略とは
「ゴールドあずきバー」シリーズの特徴とカロリー
「ゴールドあずきバー」シリーズは、こだわりの原料を使用したプレミアムタイプの商品で、2015年に発売が開始され、より高級感のあるものを食べたいというニーズに対応した商品として好評とのこと。
その「井村屋」の人気アイスバーの「ゴールドあずきバー」シリーズ は「ぜんざいを凍らせたようなアイスができないか?」というコンセプトのもと、1973年に誕生した「井村屋」のベストセラーアイス「あずきバー」の中でも、よりプレミアム感を味わえるシリーズとして、開発し販売されたそう。
今回のリニューアルでは、プレミアムな味わいはそのままに、原材料をシンプルにし、素材の味を引き立てることで、さらに上質感のあるアイスバーへと進化し、2024年2月26日(月)から全国で発売されている。
また、「ゴールドミルク金時バー」と「ゴールド宇治金時バー」は、リニューアルと同時に商品名が変えられ、それぞれ「ゴールドあずきバー 【ミルク】」と「ゴールドあずきバー 【抹茶】」として発売されている。
さらに、消費者の嗜好の変化に合わせ、砂糖の量を減らすなどの改良を行ってきた結果、昔の「あずきバー」と比べると固さが増しているとのこと。
ここでは、「ゴールドあずきバー」をはじめ、リニューアルされた「ゴールドあずきバー 【ミルク】」「ゴールドあずきバー 【抹茶】」の「3種類」について見ていきたい。
ちなみに、「ゴールドあずきバー」シリーズを購入する場合は、井村屋のウェブショップか、大手スーパーではSEIYUだけで、コンビニでは取り置きしていないので要注意。
スタンダードな「あずきバー:1本物」と「BOXあずきバー:6本入り」は、全国の量販店・スーパー、コンビニエンスストア、井村屋ウェブショップで販売されている。
「ゴールドあずきバー」
引用元:井村屋株式会社 商品情報
「ゴールドあずきバー」は、ひと口かじっただけで、「あずき」の粒の大きさと、量の多さをはっきりと感じることが出来る。
まさに「ぜんざいを凍らせたようなアイス」といっていい。
今回のリニューアルで「ゴールドあずきバー」の「あずき」は、炊く際に使用する「あずき」の煮汁を1.5倍に増量し、より「あずき」の風味を感じられるように工夫しているという。
原料は、大粒で粒残りが良い北海道産の大納言「あずき」や奄美徳之島産さとうきびのきび糖、沖縄久米島産の球美の塩を使用しているとのことで、「あずき」の粒感と風味がとても引き立ち、ミネラル豊富な塩味が加わり、すっきりしたコクのある甘さや、豊かな香りを感じることが出来る。
また、固さがありながらも、滑らかな食感を楽しむことが出来る。
まさに、製法・配合・原料にとことんこだわったプレミアムな「あずきバー」だ。
【1本当りの栄養成分】
「ゴールドあずきバー」
項 目 | 数 値 |
---|---|
内容量 | 75 ml |
エネルギー | 158 kcal |
タンパク質 | 3.0 g |
脂質 | 0.4 g |
炭水化物 | 35.7 g |
食塩相当量 | 0.1 g |
「ゴールドあずきバー 【ミルク】」
引用元:井村屋株式会社 商品情報
「ゴールドあずきバー 【ミルク】」の、アイス部分の乳原料は、北海道産の液体乳原料のみをたっぷり配合されているとのことで、濃厚かつスッキリとした後味のフレッシュなミルクのような味わいを感じることが出来る。
ひと口目から、ミルクのリッチな味わいと「あずき」の組み合わせが絶妙で、甘さ控えめのつぶあんがアクセントになっていて、特にミルクアイスの滑らかさが、後を引く美味しさになっている。
今回のリニューアルで、あんに使用していた添加物をなくし、よりシンプルな配合にすると共に、あん部分の北海道十勝産「あずき」の量が増量されて、濃厚ながらもすっきりとした後味のあんが、ミルクアイスとの相性が抜群。
また、商品名を「ゴールド ミルク金時バー」から「ゴールドあずきバー 【ミルク】」に変更されている。
【1本当りの栄養成分】
「ゴールドあずきバー 【ミルク】」
項 目 | 数 値 |
---|---|
内容量 | 75 ml |
エネルギー | 184 kcal |
タンパク質 | 3.2 g |
脂質 | 5.9 g |
炭水化物 | 29.5 g |
食塩相当量 | 0.1 g |
「ゴールドあずきバー 【抹茶】」
引用元:井村屋株式会社 商品情報
「ゴールドあずきバー 【抹茶】」は、抹茶の風味を活かしながら、「あずき」との相性を考えたバランスの取れた味わいで、旨味の強い抹茶と適度な苦みの宇治抹茶一番茶の2種を使用しているとのことで、ほのかな苦味と「あずき」の甘さが絶妙だ。
「ゴールドあずきバー 【抹茶】」も同様に、あん部分の北海道十勝産あずきの配合率が増量されていて、濃厚ながらも抹茶の風味が加わり、さっぱりとした後味が抹茶好きにはたまらない。
また、商品名を「ゴールド 宇治金時バー」から「ゴールドあずきバー 【抹茶】」に変更されている。
【1本当りの栄養成分】
「ゴールドあずきバー 【抹茶】」
項 目 | 数 値 |
---|---|
内容量 | 75 ml |
エネルギー | 157 kcal |
タンパク質 | 1.9 g |
脂質 | 1.0 g |
炭水化物 | 35.0 g |
食塩相当量 | 0.06 g |
あずきの栄養価
「あずき」は、大豆や落花生など脂質が中心の豆と違い、食物繊維と糖質で構成される炭水化物が主体の豆であり、タンパク質も豊富で、ビタミンB群やミネラルを含んでいるという。
「あずき」は低脂質・高タンパクで食物繊維の豊富な健康食品で、日本の伝統的な食材として古くから親しまれてきた食材で、最近では美容やダイエットにも注目されている。
「あずき」に含まれる栄養素と期待される健康効果
「あずき」を毎日食べることで、血圧や血中コレステロール値を下げる健康効果や、むくみ解消や美肌づくりなどの美容効果、便秘やダイエットへの効果など、さまざまな効果が期待されるという。
以下では、「あずき」に含まれる栄養素や成分について見ていきたい。
食物繊維(ごぼうの3倍):便秘解消
「あずき」には、ごぼうの3倍という「食物繊維」が含まれており、「食物繊維」は小腸で分解されずに大腸まで届き、便の量・水分を増やし、便が腸内にとどまる時間を短くしてくれる。
また、「あずき」にはオリゴ糖も多く含まれ、腸内の悪玉菌の増殖を抑え、善玉菌を増やすので、腸管免疫の働きを高め、老化防止にもつながる。
「あずき」に含まれる「食物繊維」は、余分な脂質を排出したり、コレステロールから作られる胆汁酸の排出を促し、血中コレステロール値の低下を助けてくれる。
ポリフェノール(赤ワインの1.5倍):アンチエイジング
「あずき」には赤ワインの1.5倍という「ポリフェノール」が含まれており、「ポリフェノール」には抗酸化作用があり、細胞にダメージを与える活性酸素を除去する力がある。
このため、「ポリフェノール」を摂取することによって老化を防ぎ、若々しく美しい体を維持することができるという。
鉄分:貧血予防
「鉄分」は、赤血球中のヘモグロビンの主成分であり、血液を造るうえで必要不可欠で、不足すると酸素が全身に行き届かなくなり、顔色が悪くなったり、集中力や記憶力の低下、めまいや立ちくらみ、疲れを感じやすくなるなどの貧血症状が現れるとのこと。
サポニン:コレステロール低下
「あずき」の外皮に含まれる「サポニン」は、血中コレステロールや中性脂肪の増加を防ぎ、血糖値の上昇を抑え、血液の流れを良くするという。
また、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞の予防にも役立ち、利尿作用を促進し、むくみを防ぐという。
ビタミンB1:冷え性改善
「ビタミンB1」は、酵素の働きを助ける役目を担っていて、食事から摂った炭水化物を酵素が活発に分解することにより、効果的にエネルギーを発生させることが出来る。
不足すると食欲がなくなったり、疲れやすくなる。
カリウム(アボカドの2倍):高血圧予防
「あずき」に含まれる「カリウム」は、利尿作用のある栄養素で、その含有量は、アボカドの約2倍あり、余分な塩分(ナトリウム)とともに水分も排出してくれるので、むくみの解消と血圧を下げ高血圧の予防に役立つという。
また、むくんだ状態が続くと血流が悪くなり、冷えなどの不調につながることもあるのだとか。
「あずき」のカロリーと糖質
実際にどのくらいカロリーと糖質の量が違うのか、100gあたりを比較してみると以下の通り。
引用元:かわしま屋 小豆(あずき)の栄養と健康効果|栄養を余さず食べる方法も紹介
食品成分 エネルギー(kcal) たんぱく質(g) 脂質(g) 炭水化物(g) 食物繊維総量(g) 糖質量(g) 小豆(乾燥) 304 20.8 2.0 59.6 24.8 46.5 小豆(ゆで) 124 8.6 0.8 25.6 8.7 18.2 ゆで小豆缶詰 202 4.4 0.6 49.2 3.4 47.7 こし生あん 147 9.8 0.6 27.1 6.8 26.0 さらしあん(乾燥あん) 335 23.5 1.0 66.8 26.8 52.4 つぶし練りあん 239 5.6 0.6 54.0 5.7 54.7
砂糖を加えた甘い「あずき」は、カロリーが高くなるため注意が必要だが、甘くない「あずき」であれば、太る心配を減らすことができるだろう。
まとめ
この様に、「井村屋」の「ゴールドあずきバー」シリーズは、素材にこだわり、プレミアム感を追求した氷菓子(アイス)という事がよくわかり、どれも小豆の風味をしっかりと感じられ、甘さのバランスも良く、冷たく固いので、大人も子供にも、そして、この暑い夏にもピッタリだ。
吾輩も「あずき」「あんこ」が大好物なので、この「ゴールドあずきバー」シリーズは、「ゴールドあずきバー アソート(3種類×各5本のセット:税込3,456円)」をウェブショップで購入し、家の冷凍庫にストックしている。
暑さが増してくると、ふわふわの冷たい「かき氷」も食べたくなってしまいますよね。
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